J&J、1─3月売上高が予想届かず 医療機器と主力薬の販売低調

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Patrick Wingrove

[16日 ロイター] - 米医薬品・医療機器大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が16日発表した第1・四半期決算は、売上高が213億8000万ドルで、市場予想の214億ドルをわずかに下回った。

医療機器事業の売上高が78億2000万ドルと、市場予想の78億8000万ドルに届かなかったことや、米国での独占権が近く失効する主力製品のクローン病治療薬「ステラーラ」の販売が想定よりも低調だったことが響いた。

細胞療法を用いたがん治療薬「カービクティ」の販売も、供給制約のために予想を下回った。ただ生産能力拡充を進めており、特に年後半には販売増が期待できるという。

調整後ベースの1株利益は2.71ドルで、市場予想を0.07ドル超えた。

通期の調整後1株利益見通しはレンジの下限を0.05ドル上方修正し、10.60―10.75ドルとしている。