Sriparna Roy

[16日 ロイター] - 米医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループは16日、傘下のチェンジ・ヘルスケア部門に対するサイバー攻撃で生じた事業の混乱に伴う費用が年間で最大16億ドルに達すると想定していることを明らかにした。ただ通期利益見通しは維持し、多くの市場関係者が懸念しているほどの打撃ではないことがうかがえる。

ユナイテッドヘルスは既に、第1・四半期の決算でサイバー攻撃に絡む費用として8億7200万ドルを計上した。

年間ベースで1株利益に及ぼすマイナスの影響は1.15ドルから1.35ドルになるだろうという。

それでも同社は、通期の調整後1株利益は27.50―28ドルになるとの見通しを変更していない。

第1・四半期のサイバー攻撃関連の下押し要因を除いた1株利益は7.16ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想の6.61ドルを上回った。

1株当たり純損益は1.53ドルの赤字。ブラジル事業の売却に関連した70億ドルの費用も足を引っ張った。