捨てられたソファ(2020年7月21日撮影、資料写真)。(c)PEDRO PARDO / AFP

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【AFP=時事】イタリア北部ロンバルディア(Lombardy)州の町ロマーノディロンバルディア(Romano di Lombardia)の警察は先週、不法投棄されたソファ2台の持ち主を特定し、ダンプカーで返却した。21日にはその場面を収めた動画を公開し、不法投棄の禁止を呼び掛けた。

「何かなくしていませんか?」と題された動画は、ほのぼのとした曲調の「ライオンは寝ている(The Lion Sleeps Tonight)」という歌をバックに、道路脇の野原に捨て去られた古ぼけたソファ2台の静止画像で始まる。

 次の場面では、住宅の前に止まったダンプカーの荷台が持ち上がり、積み荷のソファが無造作に芝生へ落とされる映像が流れ、メッセージが現れる。「地元警察が見つけて、あなたの家まで返送します」

 AFPが警察に確認したところ、ソファは先週、夜間に不法投棄されたが、翌朝には持ち主の元へ戻されたという。

 投棄した男性の身元は防犯カメラの映像から特定された。男性には1万ユーロ(約160万円)以下の罰金が科される可能性があるという。

 ロマーノディロンバルディアのセバスチャン・ニコリ町長は日刊紙コリエレ・デラ・セラに対し、「宅配便のように戻ってくるのは驚きだが、われわれが不法投棄に容赦ないことを強調する象徴的な意思表示だ」と述べた。

 さらに「卑劣な者たちへのメッセージは、地域社会を犠牲にして好き勝手できると考えてはならない、ということだ」と続けた。

【翻訳編集】AFPBB News

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