スウェーデンの首都ストックホルムで、卒業記念に市内をバスでパレードする高校生(2011年6月8日撮影、資料写真)。(c) JONATHAN NACKSTRAND / AFP

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【AFP=時事】スウェーデンのドラッグストア大手、アポテーク・ヤータット(Apotek Hjartat)は21日、不健康で不必要な使用を避けるため、特定のスキンケア製品の15歳未満への販売を制限すると発表した。

 同社のモニカ・マグヌッセン(Monika Magnusson)最高経営責任者(CEO)はAFPの取材に電子メールで回答し、「今日の若者の間で、高度なスキンケア製品の不健康で不必要な使用が見られる」ことから、「スキンケア製品の大手小売業者、そして薬局として、われわれは必要性に応じた製品の使用に責任を持ちたい」と述べた。

 同社によると、SNSのインフルエンサーに触発されて、アンチエイジング化粧品に注目する子どもが増えており、早い子は10歳から使用している。

 同社は声明で「ドラッグストアチェーンとして、またスキンケア製品の販売業者として、子どもたちが高度なスキンケア製品を使用したり、その使用を奨励されたりする傾向の強まりを懸念している」と述べている。

 問題とされている製品は同社のウェブサイトで閲覧できるが、ほとんどがアンチエイジング製品となっている。成分としては、AHA(アルファヒドロキシ酸)、BHA(ベータヒドロキシ酸)、ビタミンA、ビタミンCなどが配合されている。

 同社でこれらの製品を購入するには、15歳以上であるか、保護者の許可を得ているか、使用を認める医師の診断書を提示するかしなければならない。

 この年齢制限は、すでにスウェーデン国内約390店舗とインターネット通販で適用されている。

 マグヌッセン氏は「年齢制限によって、より多くの人が立ち止まって熟考し、親同士、家族同士、さらに社会の中で、理想や基準をめぐる重要な会話につながることを願っている」と語った。

【翻訳編集】AFPBB News

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