きっと誰もが一度は参加したことがあるであろう卒業式。本人はもちろん、親や先生にとっても特別な一日です。卒業式を振り返れば、式を盛り上げる合唱曲やアーティストの歌を思い出すという方も多いでしょう。

今回、マイナビニュース会員を対象に「卒業式と聞いて何を思い浮かべるか」というアンケート調査を行いました。結果をランキングにまとめ、寄せられたコメントとともにご紹介します。

卒業式といえばランキング

卒業式といえば何を思い出しますか、ランキング形式で紹介します

「卒業式と聞いて思い浮かぶものは?」と質問したところ、結果は以下のようになりました。

1位 卒業式(12.6%)

2位 卒業証書(8.7%)

3位 合唱曲「仰げば尊し」(7.7%)

4位 「さよなら」や「別れ」などの言葉(7.1%)

4位 合唱曲「旅立ちの日に」(7.1%)

6位 卒業アルバム(5.5%)

7位 海援隊「贈る言葉」(4.9%)

7位 第2ボタン(4.9%)

9位 卒業旅行(4.4%)

9位 クラスメイトや先生との最後の写真撮影(4.4%)

9位 クラス最後の集まり(4.4%)

12位 袴やスーツなどの卒業式の服装(3.8%)

12位 さくら(3.8%)

12位 新生活の準備(3.8%)

15位 森山直太朗「さくら(独唱)」(2.2%)

15位 卒業パーティー(2.2%)

17位 「夢への一歩」などの言葉(1.6%)

17位 「感謝」などの言葉(1.6%)

17位 いきものがかり「ありがとう」(1.6%)

17位 荒井由実(ユーミン)「卒業写真」(1.6%)

17位 Kiroro「未来へ」(1.6%)

22位 「未来への希望」などの言葉(1.1%)

23位 卒業式での花束やプレゼント(0.5%)

24位 記念品やクラスメイトからの手紙

ここからは9位までの項目について、寄せられたコメントとともにご紹介します。

1位 卒業式(12.6%)

卒業式といえばランキング、やはりメインイベントである「卒業式」を挙げる方が一番多くいました。胸に花を付けて入場し、先生からの話を聞いたり、一人ずつ卒業証書を受け取ったり。クライマックスは全員の合唱ではないでしょうか。

今まで当たり前のように会っていた先生やクラスメイトと、これからは滅多に会えなくなると思うと急にさみしくなってくるもの。毎日学校へ送り出してくれていた親への感謝もわいてくる時間です。

「感動的で忘れることができないから」(40歳女性)

「みんなでエールを送り合った思い出があります」(48歳男性)

「自分たちで企画して作り上げた卒業式だったので感慨深かった」(49歳男性)

「ずっと前から練習に取り組み、当日全員が卒業証書を受け取った時に、本当に卒業なんだなと実感する」(47歳男性)

「学年で一番の悪ガキが泣いていたのが印象深い」(40歳男性)

2位 卒業証書(8.7%)

2位は「卒業証書」でした。卒業証書そのものというより、卒業証書授与の時間を挙げる方が多くいました。名前を呼ばれ、一人ひとり台に上がって決められた動作で証書を受け取るという、おなじみの光景。自分の番が来るまでのドキドキ感や、終えたあとゆっくりと同級生の姿を眺める時間は、尊いものですね。

「卒業証書授与はグッとくるものがある」(46歳男性)

「卒業した証だから。小学校以降の卒業証書は保管している」(40歳女性)

「卒業証書を受け取るリハーサルを何度もやったことを思い出します」(30歳男性)

「卒業証書をもらうと、いよいよかと実感する」(46歳女性)

「印刷された名前の字が違っていて、あとで替えてもらった」(43歳男性)

3位 合唱曲「仰げば尊し」(7.7%)

3位は「仰げば尊し」でした。学校で習う歌として、明治時代に発表されたという合唱曲。曲中に使われている「思えばいと疾し(とし)」など、言葉が難しいとされて以前ほど歌われる機会は減ってきているそう。しかし、あの美しいメロディーを多くの方が覚えているようです。

ちなみに「いと疾し」の意味は「すすむのがとても早い」という意味です。

「少し前の人間にとって卒業式といえばこの曲」(48歳男性)

「放課後に何度も練習したから」(40歳男性)

「卒業式の曲の中で一番好き。特別感があるから」(47歳女性)

4位 「さよなら」や「別れ」などの言葉(7.1%)

4位は「さよなら」や「別れ」などの言葉でした。頭ではイメージできていても、卒業式が終わるころになってようやく実感してくるもの。いつもの仲間や先生に会えなくなるというのは、不思議な感覚でもあります。

「別れへの悲しみと、次のステップに進むという決意、これらが交互にくる特別な儀式」(40歳男性)

「そこから進路が分かれて離ればなれになるから」(40歳女性)

「卒業を機に会えなくなる人が多いから」(31歳男性)

4位 合唱曲「旅立ちの日に」(7.1%)

4位には「旅立ちの日に」も入りました。「蛍の光」や「仰げば尊し」などに代わり、今もっとも歌われる合唱曲のひとつ。誕生したのは1991年で、埼玉県秩父市の中学校の校長先生が作詞を、音楽教諭が作曲を担って作ったのだとか。

目の前の生徒に向けて作られた歌が思いのほか反響を呼び、全国、そして海外にまで知られるようになったそうです。卒業生の背中を押す力強いメッセージと、穏やかなメロディーが心にしみます。

「当時の自分にも、歌詞の意味を深く感じ取ることができたから」(40歳男性)

「この曲を聞くと卒業した3月のことを思い出す」(24歳女性)

「聞くと胸がきゅっとなります」(31歳女性)

6位 卒業アルバム(5.5%)

卒業式といえばランキング、6位は「卒業アルバム」でした。個人写真、クラスの集合写真、部活の写真、教室風景、先生の写真……。実は係の保護者や先生がたくさんの労力を割いて作ったものでもあります。思い出の詰まった卒業アルバム、今も大切に保管しているという方も多いでしょう。

「高校生の時のアルバムは好きなポーズで撮れたから」(48歳女性)

「懐かしくて見返すことがある」(35歳男性)

「行事や部活などの思い出がよみがえるから」(43歳男性)

「みんなで寄せ書きをした思い出がある」(44歳男性)

7位 海援隊「贈る言葉」(4.9%)

7位は海援隊による「贈る言葉」でした。1979年に放送が始まった国民的ドラマ『3年B組金八先生』の主題歌として生まれた歌です。もともとは失恋ソングとして生まれたそうですが、卒業式の定番ソングとしてもおなじみです。

「この歌をみんなで大合唱して泣いたから」(43歳男性)

「日本を代表する名曲」(45歳男性)

「小学校の卒業式で歌ったから。今から思えばあの頃が一番楽しかった」(49歳男性)

「この歌をこの時期に聞くと、あの頃のことが走馬灯のようによみがえってくる」(45歳男性)

7位 第2ボタン(4.9%)

7位は「第2ボタン」でした。詰め襟タイプの学生服(通称学ラン)で、ボタンのなかでも上から2番目の第2ボタン。心臓に近い場所にあるため、卒業式当日に好きな男子から第2ボタンをもらう、または好きな女子に第2ボタンをあげる、という習慣があります。

今はブレザータイプの制服が増えたため、第2ボタンのかわりにネクタイなどを渡すこともあるんだとか。

「何人かの女の子から『下さい』と言われたことがうれしかったから」(40歳男性)

「卒業式の時に告白された記憶がある」(46歳男性)

9位 卒業旅行(4.4%)

9位は「卒業旅行」でした。高校生や大学生の時に、卒業旅行に出かけたという方も多いはず。仲の良い友人との旅行はただでさえ楽しいものですが、これから別々の進路にすすむという節目の時に過ごす時間はかけがえのないものですね。

「行ったことがない国へ行こうとなり、南アメリカへ旅行。お金と日数はかかったが、とても見聞が広がり、日本がますます好きになった」(36歳男性)

「卒業旅行はまた行きたいくらい楽しかった」(27歳男性)

「旅行計画にじっくり時間をかけました」(44歳女性)

9位 クラスメイトや先生との最後の写真撮影(4.4%)

卒業式といえば、写真撮影も欠かせないものです。先生とはあまり一緒に写真に写ることはないので、この時を逃さずに残しておきたいですね。

「離ればなれになってしまう子もいたので、たくさんの子と撮りました」(40歳女性)

「卒業式はみんなで撮った最後の記念撮影が一番の思い出。普段あまり話をしない人とも写真を撮りました」(40歳女性)

9位 クラス最後の集まり(4.4%)

卒業式が終わったあと、また改めて集合したという方もいるでしょう。カラオケやファミレスなどが定番のようです。

「高校の卒業式後に、学校で仲の良いメンバーとファミレスでご飯を食べた」(40歳男性)

「中学卒業時に、ホテルを貸し切って集まったのは今も覚えている」(45歳男性)

「食事やカラオケに行った」(36歳男性)

卒業式で歌う曲は「仰げば尊し」と「旅立ちの日に」が上位に

卒業式といえばランキングをご紹介しました。1位「卒業式」、2位「卒業証書」、3位「卒業曲『仰げば尊し』」となりました。

時代は変わっても、一人ずつ壇に上がって卒業証書を受け取るしきたりは今も変わっておらず、その時間を特別だと思う方が多いようです。卒業式を盛り上げる合唱曲では新旧の「仰げば尊し」と「旅立ちの日に」が僅差となり、海援隊の「贈る言葉」も上位にランクインしました。

本人はもちろん、親や先生にとっても特別な一日となる卒業式。あなたが卒業式と聞いてまず思い浮かべるものは何ですか。

調査時期: 2024年2月26日

調査対象: マイナビニュース会員

調査数: 男女合計301人(男性: 196人、女性: 105人)

調査方法: インターネットログイン式アンケート