2024年ウィンターコレクション

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「クロエ(Chloé)」が、新クリエイティブ・ディレクター シェミナ・カマリ(Chemena Kamali)による初のコレクションをランウェイショーで披露した。2024年ウィンターコレクションは「私が愛するメゾン、私が愛するスピリット、そして私が愛する女性たちのための、とても個人的で感情的なつながりから生まれたもの」とカマリが説明するように、センシュアルでエフォートレスなクロエ・ウーマンのエッセンスを体現し、70年以上あるメゾンの歴史に新たな1ページを刻んだ。

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 シェミナ・カマリは1981年ドイツ生まれ。ロンドンのセントラル・セント・マーチンズでファッションの芸術修士号を取得し、2007年の卒業後はクロエに在籍。フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)期のチームの一員としてメゾンでキャリアをスタートした後、クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)期にはデザイン・ディレクターに就任するなど、歴代のクリエイティブ・ディレクターとともにクロエのクリエイティブに携わってきた。2016年からは長年勤めたクロエを離れ、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)が手掛ける「サンローラン(SAINT LAURENT)」でウィメンズ部門のレディ・トゥ・ウェアのデザイン・ディレクターを務めていたが、今回のクリエイティブ・ディレクター就任を機にクロエにカムバックした。

 創設者のギャビー・アギョン(Gaby Aghion)に始まり、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)、ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)、クレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)、ガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)などクロエを手掛けてきた偉大なデザイナーたちの後を受け継いだカマリ。デビューコレクションでは、メゾンの原点に立ち返り、1970年代後半の温もりとポジティブさを放つセンシュアルなクロエを改めて創造したという。カラーパレットはブラウン・ベージュ系を軸にまとめ、柔らかな素材で仕立てたフリルやレースを多用したドレスで動きのある官能的な表現をしつつ、光沢感のあるソリッドなインバネスコートをあわせることで力強く、自由なクロエ・アティチュードを現代女性に向けて提案した。