Unityがアメリカ証券取引委員会に提出した書類から、約1800人の人員整理を2024年3月までに行う予定であることが明らかになりました。これはUnity全従業員の25%に上る数で、会社史上最大規模の人員整理だとのことです。

CURRENT REPORT Pursuant to Section 13 or 15(d) of the Securities Exchange Act of 1934

https://www.sec.gov/ix?doc=/Archives/edgar/data/0001810806/000181080624000006/unity-20240108.htm



Exclusive: Unity Software to cut 25% of staff in ‘company reset’ continuation | Reuters

https://www.reuters.com/technology/unity-software-cutting-25-staff-company-reset-continuation-2024-01-08/

Unityは2023年9月、「Unity Runtime Fee」導入による利用価格変更をめぐってゲーム業界から大きな反発を招き、ジョン・リッチティエッロCEOが退任。

価格改定問題で大荒れのUnityがジョン・リッチティエッロCEOの退任を発表 - GIGAZINE



2023年第3四半期の決算は前年同期比69%増と好調だったものの、アナリストの予想を下回る結果となったためてこ入れ策が必要となり、元IBM社長で新CEOとなったジェームズ・M・ホワイトハースト氏は「会社のリセット」のため、2023年11月に全従業員の3.8%にあたる265人を解雇しました。

Unityが「会社のリセット」で全社員の3.8%を解雇、さらに映像制作のWeta Digitalとの契約も終了 - GIGAZINE



新たに明らかになったのは、この2023年11月の一件を上回る1800人規模の人員整理で、Unity従業員の25%に相当する数です。

社内メモを入手したというロイターによると、ホワイトハーストCEOは「中核事業に集中し、長期的成功と収益性向上のため、仕事の数を減らします」と全従業員に伝達したとのこと。

ロイターに対し、Unityの広報担当者は会社の構造変更は事実だと認めたそうです。

Unityの株価は2020年のIPO後、2021年11月に約200ドル(約2万8700円)でピークを迎えたのち、2023年は30ドル(約4300円)以下にまで低迷していました。その後、ホワイトハースト氏が「会社のリセット」を掲げると株価は40%近く上昇。今回の新たな人員整理の発表で、さらに5%近く上昇したとのことです。