コスプレイヤーとして人気を集め、テレビや雑誌でも大活躍のえなこさんが、念願だったという「東京カレンダー」に初登場。

彼女が語った思い出の食体験、2024年の目標とは?東カレにちなんだ、可愛らしいコスプレも必見!


コスプレイヤーを牽引し続ける、えなこが見据える未来


タイトな黒いトップスにロングスカート。イメージは東カレ女子のコスプレ。そんな“らしからぬ”装いで、初めての立ち食い鮨を楽しんでくれたえなこさん。

ここ数年の活躍は、枚挙にいとまがないが、2023年はテレビでの活躍が目立った。その可愛らしいルックスと完璧なコスプレを見れば、誰もが“えなこ”と認識するほどに。

今回、えなこさん初登場ということで、改めてコスプレをリクエスト。

何度もやりとりしつつ、この日お披露目いただいたのが、こちらのオムライスのコスプレ。自身の写真集のために、と制作した衣装であり、東京カレンダー=食ということで、合意。

鮨を食べる時は少し緊張気味だったえなこさんだが、流石は職業コスプレイヤー。コスプレに身を包むと、堂々たるポージングでスタッフを驚かせた。

さて、そんなえなこさんの主戦場といえば秋葉原。東京カレンダーの主戦場である「港区」とは対極にあると言えるが、そもそも、“東カレ”をご存知だったのか。

「もちろんです。これ本当の話なんですけど、ついこの間事務所の社長に『東京カレンダーに出てみたい』って、話をしていたばかりだったんです。

そしたら数日後に今回の撮影のオファーが来て、『ええー!!』って(笑)。

自分から『あれに出たい』って言ったのは初めてで、今日夢が叶ってすごく嬉しいです」と、意外過ぎる嬉しいお言葉をいただいた。


えなこさんにとって、2023年の記憶に残った食体験とは?


あまり食のイメージがないえなこさんだが、鮨は大好物のひとつだとか。ただ、立ち食いは初めて。



オーダーは回転鮨のように、iPadから。「女性のお客様だと、声で注文するのに躊躇する方もいらっしゃいますから」と店主。えなこさんもどれを頼もうかと夢中で操作


「立ち食いのお鮨屋さんがあるのも知りませんでした。もちろん、体験するのも初めてで、とても新鮮でした。

こういった鮨店でのiPadでのオーダーも初めてで、これで大丈夫かな?と撮影中は、ちょっと焦りましたが、逆にそれも楽しかったです。

お店の雰囲気も心地良くて、お鮨も抜群。またプライベートで来たくなりました」

2023年の記憶に残る食もまた鮨だったとか。

「赤坂のお鮨屋さんだったんですが、友達が半年前から予約を取っていて誘ってもらいました。カウンター4席だけのお店を4人で貸切にして、ちょっと大人な体験でしたね。

外食する時は個室が多いんですけど、鮨店のカウンターって好きなんです。目の前で握ってくださって、ポンッて出てくる瞬間が、すごくワクワクするんです」

嬉々として語る姿から、矢継ぎ早に、大将とは話すタイプ?と尋ねる。すると、一転……。

「それが、できないんです。私、すごい人見知りなので(笑)。会話より食に集中したい派です」

本人曰く、人見知りで他人とコミュニケーションを取るのが苦手。

素の彼女は、大胆なコスプレで、堂々とカメラの前でポーズを取る“えなこ”とは少し異なるようで。

「休みの日も家から出ません。超インドアです(笑)。一日中ゲームして、気づいたら朝なんてザラ。

次の仕事で着るコスプレを用意したり、自分で写真集を作ったりもしているのでその作業もあって、意外に忙しくて。

仕事で着るコスプレ衣装やヘアメイクも全部自分で決めているんです。なので、オフの日も何かしら仕事に関わることをしていますね」

それでは心身が休まらないのでは?と心配すると、「もともと趣味から始まった仕事なので」と、はにかむ。


「オタクだし、超インドア(笑)でも苦手を克服して、“前に出る”が来年の目標です」


コスプレを始めたきっかけは中学2年生の時、友人に誘われて『涼宮ハルヒの憂鬱』の主人公・涼宮ハルヒのコスプレをしたこと。

いまでは、300着以上の衣装を所有し、ほぼ毎日コスプレをするプロのコスプレイヤーという職業を、大袈裟でなく“生み出した”。

とはいえ世間がすんなりと彼女を受け入れたわけではない。



ひと通り楽しんだ後、うにをオーダー。その盛られた量の贅沢さに「ひと口では食べられないほどの量ですね」と驚きながら、口に運ぶえなこさん


「私がコスプレを始めた頃は、人に隠さなきゃいけない恥ずかしい趣味みたいな扱いでした。オタクカルチャー自体も世間からすごく偏見を持たれていた時代で。

いまはアニメもたくさんの人に愛されて、コスプレも仕事にできるくらいこんなにオープンになって、本当にいい時代になったなと思います。

私のコスプレを見てそのアニメ作品を知ってくださる方もいて、自分の仕事をきっかけに誰かの世界が広がっていくって凄いことだなぁって。

影響力の大きさを実感すると同時に、嬉しいし、やりがいを感じます」

そんなえなこさんにとって、2023年は、新たな世界へと活躍の場を広げた年だったという。

「いままでで一番テレビに出演させていただいた一年でした。お茶の間に、少しだけえなこが近づけた年になったんじゃないかな(笑)。

中でも『呼び出し先生タナカ』という番組では、ガールズユニットを組んだり、収録も学校に通う気分で楽しかったですね」

新たな挑戦。その裏では、これまで経験したことのない悔しさや苦労もあった。

「バラエティの難しさを痛感しました。私はオタクで根暗なので、前に出るタイプじゃないんです。

でもバラエティの世界ではそれが大事。どうしてもグイグイ前に出られず、収録終わりにマネージャーと反省会をして……毎回悔しい思いをして、反省して、次また頑張ろう!の繰り返し。

2024年の目標は、“前に出る”ですね」

コスプレはそのキャラになりきり、その作品の世界観を表現するもの。本来の性格的にはバラエティは苦手かもしれないが、そこで逃げたり後ろ向きになったりしない。

番組やお茶の間が求める“キャラ”に応えたいという、コスプレにも通じる使命感やプロ意識をえなこさんの言葉からは強く感じる。

最後に、2024年の抱負を聞いた。

「演技にも挑戦してみたいです。台詞を覚えるのが苦手でいままでお話をいただいても無理だと思っていましたが、バラエティでも鍛えられたし、踏み出せそうかなって。

少しずつ苦手を克服して、成長していきたいです」

ひとつのことを貫くと、思いがけない世界が開ける。えなこさんの軌跡が、それを示している。


■プロフィール
えなこ 1994年1月22日生まれ、愛知県出身。コスプレイヤー、グラビアアイドル、歌手、声優、YouTuberなど、アニメやゲームのジャンルを主軸に多岐にわたり活躍。
インスタグラム:@enakorin

■衣装
[2ページ目・3ページ目]バッグ 15,950円〈ダイアナ/ダイアナ銀座本店 TEL:03-3573-4001〉、イヤリング 2,990円、ネックレス 2,990円〈ともにChooMia(チュミア) URL:https://choomia.com〉、その他スタイリスト私物

▶このほか:「ときめいたり、切なくなったり」25歳の福原 遥が語る、愛に溢れた人間観




東京カレンダー最新号では、えなこさんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、上京当時からの“東カレ”への憧れとは?

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