アジアやアメリカなどでの海外公演の成功や、日本国内でのアリーナツアー。2023年を瞬くスピードで駆け抜けた、大人気グループJO1。

そんな多忙な合間を縫って、メンバーの金城碧海さんを西麻布にあるビストロにご招待。

彼が語った、自身の“究極の夢”、JO1の変化とは?


活躍の場を広げ続ける、JO1・金城碧海の現在地

シェフおすすめの肉料理が出されると、ひと口食べて、じっくり味わったあと、ニヤリと笑顔に。「港区でフレンチのお店の取材と伺って、実はちょっと緊張していました。でもインテリアの雰囲気がアットホームだし、シェフ渾身のお肉料理が最高に美味しくて、とても楽しい時間になりました。今回の撮影で、西麻布という街との距離が縮まった気がします」


秋の気配が深まる、港区・西麻布界隈。実力店が軒を連ねる、西麻布2丁目のビストロを訪れた金城さんだが、180cmで筋肉質な彼の存在感はこの街でも際立っていた。

取材を行ったのは、11月下旬の京セラドーム大阪公演のリハーサルに励んでいる時期だった。

デビューからわずか3年で、ドームで単独公演ができるようになった感想を尋ねると、「自分たちでも想像できませんでした」と顔をほころばせた。

切れ長の瞳がクールな印象を与えるけれど、笑顔は人懐っこい。

「僕たちも頑張りましたけれど、ドームのステージに立てるのもJAM(JO1のファンの呼称)の皆さんがいるからこそです。

ドームに来てくださった方が、誰ひとりとして寂しい気持ちで帰ることがないように、気合を入れてリハーサルをしています。

JO1の魅力のひとつは、JAMの皆さんと距離が近いところだと思っています。

ドームだとどうしても物理的な距離が生まれてしまうので、僕たちから皆さんに近づきます。どんな演出なのかを楽しみにしていてください」


憧れの存在であるMISIAさんと、いつか共演したい


ドーム公演の前に、もうひとつ大きなイベントがある。自身が出演した映画『OUT』が公開されるのだ。

これが、初めての映画出演になる。



住所は1階だが、半地下があるため実際は階段を登った所にある。店内は、個室の他にカウンター6席、テーブル6席と聞き「11人のメンバー全員で来たい」と顔を輝かせた


『OUT』には、JO1の與那城 奨さんと大平祥生さんも出演する。

「3人でオーディションに行った時のことは、いまでもよく覚えています。

品川監督やプロデューサーさんなど、たくさんの方の前でワンシーンを演じたんですが、最後に品川さんがニヤリと笑みを浮かべたんですね。

これはダメだと思って、帰りの車の中で“ダメだったな”“もっと演技を頑張ろうぜ”と励まし合いました。緊張から解放されたせいか3人ともハイになっていて、ずっとしゃべりっぱなしでした。

だから出演が決まった時は嬉しかったのと同じくらい、びっくりしました」

芝居やダンス、あるいはバラエティ番組への出演など、多彩な活躍を見せる金城さんであるが、最も自信があるのは歌うことだという。

「どの曲でもうまく歌えると自負しています。デビュー前のオーディションの時からそうなんですけど、たとえワンフレーズであっても、もう一回聴きたいと思ってもらえるような歌い方を追求しています」

影響を受けたミュージシャンについて尋ねると、ふたりの名前をあげた。

「ひとりはトリー・ケリーで、あの歌唱技術は素晴らしいと思います。もうひとりはMISIAさんです。

ボーカルトレーニングを受けて、音楽について知れば知るほど、MISIAさんがいかにずば抜けてすごいのかがわかります。音楽を続ける上での究極の夢は、MISIAさんと共演することです」


JO1のメンバーは、ライバルではなく兄弟的な存在


デビューから3年間でのJO1の変化を尋ねると、メンバー間の関係性が少し変わったと答えた。




「オーディションからデビューするまでのあたりは、ライバル意識があったと思います。でもそれぞれの役割やポジションが定まってきてからは、ライバルだとは思わなくなりました。

いまは家族みたいな感じで、誰かが格好いい役をやったり、評価されているのを見ると、自分も嬉しくなります。メンバーのみんなから刺激を受けて、切磋琢磨していける関係ですね」

最後に、今回訪ねた西麻布という街の印象について。

「大阪出身なので、東京には詳しくなくて。港区には富裕層が住んでいるという漠然としたイメージを抱いていました。

でも西麻布は、ちょっと下町っぽい雰囲気があったり、こちらのお店みたいに隠れ家的なレストランがあったり、意外になじめそうな気がしてきました。

そうそう、映画『OUT』の主題歌をJO1で歌わせていただきましたが、それが『HIDEOUT』という曲で、隠れ家とかアジトという意味なんです。いい感じで映画と取材がつながりましたね(笑)」

では金城さんも、西麻布をアジトにして、暮らしてみるのはどうだろう?

「いいですね!住んでみたいです。でもメンバー全員で動いているので、11人全員が引っ越せる物件を探さないと……、西麻布にビルを建てないといけないかな(笑)」

2023年は、コロナ禍も落ち着き、JO1にとって新たな飛躍ができた年だった。ジャカルタ、バンコク、台北、上海という初のアジアツアーを開催させ、ロサンゼルスでの公演も好評だった。

デビューから3年での成長スピードは驚異的で、このグローバルボーイズグループがどこまで行くのか、見当もつかない。誰も成し遂げたことがない、どでかいことをやってのけるのではないかという期待がふくらむ。

西麻布にビルを建てるというのも、あながち冗談ではないかもしれない。


■プロフィール
金城碧海 2000年生まれ、大阪府出身。2019年にサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に応募、JO1のメンバーとしてデビューを果たす。圧倒的な歌唱力で知られる。端正なルックスから、特に初対面ではクールな人だと見られがちだが、本人曰く「こってこての関西人です」とのこと。

■衣装
カーディガン 22,000円〈サンディニスタ/カバーコード TEL:03-6452-3072〉、カットソー 17,600円〈アンユースレス/イエリデザイン TEL:03-3548-8128〉、パンツ 49,900円〈セラー ドアー/アントリム TEL:03-5466-1662〉、チェーンネックレス 14,300円、クリスタルネックレス 31,900円、コインネックレス 24,200円、右手リング 19,800円、ブレスレット 72,600円〈すべてマリハ TEL:03-6459-2572〉

▶このほか:「クリスマスに愛する人と歩いてみたい」磯村勇斗が抱く、青山という街への想い




東京カレンダー最新号では、金城碧海さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、出演映画『OUT』の現場、品川組への想いとは?

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