12月に入り、そろそろ大掃除をしようと考える人は多いはず。どうせなら家をピカピカにして新しい年を迎えたいですよね。ここでは、お掃除のプロが教えてくれる、水回りがすっきりするコツを紹介します。

忙しい人もできるバスルーム大掃除

カビ、水アカ、皮脂と、たくさんの汚れが存在するバスルームは、大掃除の要。1年かけてたまった汚れは落とすのに時間がかかって大変。そこで清掃と洗剤のエキスパートである茂木和哉さんに、バスルーム掃除のコツを教えてもらいました。

【写真】便器の黒ずみはつけおきで

バスルームの掃除で使う塩素系漂白剤は、刺激が強いので、マスクと手袋を必ず着用すること。バスルームに窓があればあけて、換気を!

●塩素系漂白剤を100倍に薄めて天井と壁にサッと塗る

水に対して1%の塩素系漂白剤を入れます。柄つきスポンジを洗浄液に浸し、天井→壁の上から下の順に塗って乾かすだけ。

液をつけすぎると、顔や体にかかる危険があるので、少量を含ませてサッと塗って。フローリングワイパーとペーパータオルを使ってもOKです。

●カビやヌメリが気になる部分に塩素系スプレーを吹きつける

バスタブと壁の隙間や、バス小物のヌメりやカビに塩素系スプレーを吹きつけたら、20分放置。イスやオケの裏にはピンク色のカビが隠れていることも。ガンコな黒カビ予備軍なので要注意!

<20分放置>

●スプレーを吹きつけた部分をシャワーでよく流し、汚れが残っていればスポンジや曲げた歯ブラシでこする

スプレーした部分をシャワーでよく流し、汚れが落ちきっていない部分は、曲げた歯ブラシやスポンジでこすって落とします。

次の手順に移る前に、1時間以上よく換気を。換気中はほかの家事にも手が回りますね。

<1時間以上換気する>

●排水口のパーツに塩素系スプレーを吹きつけ、その間に鏡やカランをクレンザーとラップでみがく

排水口のパーツについた汚れをシャワーの水圧で軽く落としたら、塩素系スプレーをたっぷり吹きつけます。水アカがたまる鏡やカランは、ラップにクレンザーをつけてみがいて。

最後に洗剤を流して完了!

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸など酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。また、洗剤のなかには、建材や設備機器によっては使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取扱説明書、また洗剤の注意書きをよく確認してから使用してください。各種洗剤を使用する際は、ゴム手袋などを着用してください

トイレ掃除は効率よく清潔に!

少しおっくうなトイレの掃除。だからこそ効率よくすっきり汚れを落としたいですよね。そこで、今回は掃除に詳しい芸人“サトミツ”こと、どきどきキャンプ・佐藤満春さんに楽しく、ラクに、トイレ掃除を終わらせる方法を教えてもらいました。

●便器内のガンコな黒ずみにはつけおきが正解!

便器の内側やフチ裏全体にトイレットペーパーを敷きつめ、トイレ用酸性洗剤をかけて約15分放置。「そのあと、水を流すだけで、落としにくいガンコな黒ずみも一気にきれいになります」

●壁の尿の飛沫には両手ぶきで黄ばみも予防

壁についた尿の飛沫が、においの原因に。そこで使うのが軍手とさまざまな汚れに使えるアルカリ電解水です。

「ゴム手袋の上に軍手を重ね、アルカリ電解水をスプレーして壁をふきます。両手が使えてすみずみまでふきやすく、効率よくきれいになります」

●シャワーノズルの汚れにはやわらかい布を使って優しく掃除

ノズル掃除ボタンを押してシャワーノズルを出し、ガーゼかやわらかい素材のウエスに、除菌用アルコールをスプレーしてふきます。

「素材を傷つけないよう、優しくふくのがポイントです」

 

塩素系漂白剤とクエン酸などの酸性の洗剤は別日に使用すること。また、各種洗剤を使用する場合は必ず換気を行ってください。

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸などの酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けて。また、特集で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具、家電によって使用できないものもあります。各種取扱説明書、もしくは洗剤の注意書きを確認し、使用すること。各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください。

毎日使って頑固な汚れに。台所掃除をラクにするコツ

毎日使うキッチンは結構な汚れがたまっているはず。そこで、家事大好き芸人の家事えもんこと松橋周太呂さんの、台所のお掃除テクを紹介。コンロ周りからシンク、排水口のヌメりまで、ガンコな汚れの落とし方を教えてもらいました。

●換気扇、五徳のこびりつき汚れ

【掃除法】過炭酸ソーダ+40〜60℃の湯でつけおきする → 多目的クレンザー+ゴム手袋スクレーパーで落とす

換気扇やガスコンロの五徳は、外せる部分を外してゴミ袋に入れ、40〜60℃の湯を注ぎ(やけどに注意して行う)、過炭酸ソーダを1袋(120g)加えてつけおき。ゴミ袋はキッチンの作業台に養生テープでとめるか、口を結んでも。

汚れがゆるんだら…。

湯を捨て、多目的クレンザーをつけて、ゴム手袋をはめた手で直接汚れをこすり落とす。細かい部分はスクレーパーを使うとラク。

●シンクのくもり

【掃除法】多目的クレンザー+ゴム手袋でみがく

シンクは、多目的クレンザーを使い、ゴム手袋をはめた手でこすってみがくとピカピカに。

「ゴム手袋だとクレンザーの粒子が埋もれることなく、効率よくきれいになりますよ」

水アカがつきやすい蛇口回りもみがきましょう。

「水が出る部分も、取り外せることが多いのでチェック。カビが生えている場合は、塩素系漂白剤で除菌しましょう」

シンクの素材や加工によっては、クレンザーを使えない場合もあるので、必ず取扱説明書を確認して従いましょう。

 

●コンロ・レンジフードの油汚れ

【掃除法】スクレーパーでざっと落とす → キッチン用お掃除シート+ラップ+蒸しタオルでゆるめる

やわらかい汚れはスクレーパーでこそげ落とします。

キッチン用お掃除シートを広げてのせる。ラップをし、上から熱い蒸しタオル(水を含ませて軽く絞ったタオルを600Wの電子レンジで約30秒加熱)をのせる。

「30秒ほどおけば、蒸しタオルで温められたお掃除シートがパワーアップ。サッとふくだけで、汚れがスルスル落ちます」

ふいている間に別の場所を同様に湿布し、汚れをゆるめて。

レンジフードも同様に!

レンジフードの下の大きな板も取り外して油汚れを掃除。

これらの汚れも同様にスクレーパーでこそげ、お掃除シート、ラップ、蒸しタオルで湿布するときれいに!

●排水口のヌメリ

【お掃除法】泡タイプのカビ取りスプレーで除菌

シンクの排水口や排水口用のカゴについたヌメリは、泡タイプのカビ取りスプレーをひと吹き。表示どおりの時間をおき、洗い流して。

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。クエン酸や酢など酸性のものと混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けて。また、洗剤や柔軟剤には、建材や設備機器によって使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取扱説明書、洗剤等の注意書きを確認してから使用してください。各種洗剤を使用する際は、ゴム手袋などを着用し、換気も行ってください。