日々の暮らしの中で、常に思い悩むほどではないけれど、じつはちょっとストレスだなと感じている家事はありませんか? ESSEフレンズエディターのメンバーで、ライフオーガナイザーの名倉永利子さんが家事ストレスをなくすために試したのが「箸を共用にすること」。配膳作業が一気にラクになったコツを教えてもらいます。

箸を個別ではなく家族共用に変えてみた

4人家族のわが家はずっと、箸はそれぞれ個別のものを使用していました。そのため、食事のたびに「え〜と、花柄の箸が長女で、青い箸が長男で…」といった感じで、人別にペアを探さないといけないのが地味にストレスでした。仕事から疲れて帰宅し、急いでごはんをつくる。それだけでも疲れるのに、配膳にまで余分な時間や手間はかけたくありません。

【写真】時短をかなえる「箸の収納場所」はココ!

少しでも面倒に感じる家事はなくしていこうと決め、「そもそもフォークやコップは共用なのに、箸だけ個別にしているのはなぜだろう?」と考えてみたところ、ただなんとなく、ずっとそれが当たり前だったからというだけで特別な理由はありませんでした。そこで、箸を個別に用意することをやめ、家族共用にしてみました。

 

●思春期の子どもたちからもあっさりとOKが

当時、子どもたちは高1と小5だったため、もう大人用サイズの箸でも問題なく使えました。しかし、子どもたちは思春期真っ只中。共用ではいやがるかな? と思っていたら、意外にもあっさりとOKが出ました。

箸選びにもこだわりました。私にとって、まず絶対に外せないポイントは、食洗機対応の箸であること。洗う際の時短も大事だからです。あとは、飽きのこないシンプルな見た目と、軽くて持ちやすいこと。

10膳セットで千円程度の箸を使っていますが、毎日食洗機にかけても劣化することなく丈夫です。なお、使いはじめてから1年近く経ったため、そろそろ同じものを新調しようと思っています。

●忙しいからこそ、小さな家事ストレスを見逃さない

片づけも時短を意識。箸はまとめてセリアのトレーに入れ、食洗機と真向いにある食器棚の引き出しに収納しています。食洗機の前から1歩も動かずにしまうことができるんです。

結果として、ただ箸を家族共用にしただけなのに、家族にも「なぜもっと早くやらなかったの?」と言われるほど家族全員のストレスがなくなりました。箸を人別に探す時間と手間が省けたことで、配膳の時間と手間が激減。個人使いだったときのように、だれかの箸が壊れたりなくしたりする度に感じていた罪悪感や、早く買わなきゃという焦りもなくなりました。

小さな家事ストレスって、忙しいとついスルーしがちですが、むしろ忙しいからこそ、無視しないことが大切だとわかりました。これからも今までの当たり前には惑わされず、わが家にとって本当にラクな方法とはなにかを考え、家事ストレスをなくす試みを楽しみながら続けていきます。