この記事をまとめると

■スバルは幅広いSUVのラインアップを取り揃えている

■AWDと高めの最低地上高が相まって悪路走破性も高められているのが特徴だ

■全車に安全運転支援技術「アイサイト」が搭載されているのも魅力のひとつだ

SUV大国「スバル」の人気モデルを丸っとおさらい

 日本で買えるSUVはたくさんありますが、オフロードでも期待通りの走破性を見せてくれるSUVといえば、やっぱりスバル車たち。水平対向エンジン+4WDという独自のメカニズムを用いて、レガシィアウトバック、フォレスター、クロストレックと、3つのSUVをラインアップしていましたが、新たに登場したのがステーションワゴンのレヴォーグから発展したSUV、レヴォーグレイバック。こんなにあると、自分にはどれが合っているのか、それぞれどんな魅力があるのか、よくわからないという人もいることでしょう。

 そこで今回は、スバルのSUV4モデルのそれぞれの特徴と、どんな人に似合うのかをご紹介したいと思います。

 まず、フラッグシップとして車格が高く歴史も長いモデルといえば、レガシィアウトバック。どこまでも走り続けられるような安心感と快適性に加えて、大量の荷物も効率よく積める積載性の高さを常に磨いて進化してきたモデルです。

 そのため、全長4.87m、全幅1.875mの堂々たるボディに、たっぷりとした大きめのシートなのに適度に身体をサポートしてくれる前席や、眠るときも快適なゆったりとした後席、随所に質感の高さを感じさせてくれるインテリアという室内空間で、SUVでも優雅な空間を好む人にもおすすめできます。

 搭載するエンジンは1.8リッターの水平対向4気筒ターボエンジンで、177馬力/300Nmと余裕のパワー。それでもレギュラーガソリン仕様というのは嬉しいところですね。最低地上高が213mmあり、アプローチアングル19.7度、デパーチャーアングル22.9度が確保されているので、凸凹の道や雪道なども安心。それでも、シンメリトリカルAWDのおかげでオンロードでも安定感があり、長距離ドライブを頻繁にする人にも向いていると言えるでしょう。

 そして、ラゲッジは5人乗車でも561リットルと大容量。キャンプなどアウトドア趣味の人にとっても、頼もしい相棒となりそうです。

 続いて、ミドルクラスSUVとなるフォレスター。全長が4.54m、全幅が1.815m、全高が1.715mある、誰もがSUVと聞いて思い浮かべるようなフォルムをしています。

 インテリアはアクティブ派の人にも、都市部メイン派の人にも、どちらにも似合うようなテイストが用意されています。後席の足もと、頭上にもゆとりがあり、チャイルドシートが必要な子どものいるファミリーにも、使いやすい空間となっています。

 パワートレインは2リッター直噴エンジン+モーターの「e-BOXER」と呼ばれるハイブリッドと、アウトバックと同じ1.8リッターターボエンジンの2タイプを設定。ボタンひとつで悪路走破性を高めることができる「X-MODE」も全車に標準装備となっているので、スキーやスノーボード、釣りなどでオフロードや雪道などを走ることが多い人にも、頼もしい相棒となるのがフォレスターです。

都市部でもアウトドアでも使い勝手抜群

 そして、以前はXVと名乗っていたのですが、いまは名称が変わっているのが、ステーションワゴンとSUVのちょうど中間くらいのキャラクターとなるクロストレック。全長4.48m、全幅1.8m、全高1.58mと日本の道路事情にも合って運転しやすいサイズなので、市街地メインで使うという人にもトライしやすい1台。でも最低地上高は200mmを確保しているので、ちょっとした段差や雪道でも安心。もし、マンション住まいで機械式立体駐車場に入れたいということなら、シャークフィンアンテナやルーフレールを除くと全高が1550mmになるところもポイントです。

 パワートレインは2リッターエンジン+モーターのみ。これは短い時間ながらもEVのみでの走行ができるもので、市街地を走っているとたまに静かになり、メーターを見るとEV走行に切り替わっていることがあります。少しでも燃料代を節約したいこのご時世には、ありがたいシステムですね。

 ラゲッジは5人乗車で315リットルと、コンパクトSUVの標準的な容量。床下にはバッテリーが収まっているので、キャンプのような大荷物を積みたいときには、後席を倒して拡大することも可能です。あくまでウィークデーは街なかで使い、たまにレジャーに出かけるというライフスタイルに合うのがクロストレックでしょう。

 さて、最後は新登場のレヴォーグレイバック。こちらはスバルのSUVとしては珍しく(?)、都会的なイメージを重視したというデザインが特徴。全長は4.77m、全幅が1.82m、全高が1.57mで、クロストレックよりひとまわり大きなサイズです。

 インテリアの印象もあくまで都会的に仕上げられていますが、前席は着座位置を高めて乗降性をよくするため、専用設計としているところがポイント。最低地上高が200mmとなり、レヴォーグより55mmアップなので、腰をかがめて乗り降りするのが辛いような人でもスムースに乗り込めるようになっています。後席はレヴォーグと共通ですが、リクライニング機構があり、ゆったりとくつろげる空間。高校生以上の大きな子供がいるファミリーや、お年を召した家族がいるファミリーにも向いていると言えるでしょう。

 エンジンはレヴォーグ同様の1.8リッターのみですが、177馬力/300Nmで十分にパワフル。ラゲッジも561リットルの大容量となっています。

 このように4タイプそれぞれの特徴を挙げてみましたが、どれが好みだったでしょうか? 全車に共通して、先進安全運転支援システム「アイサイト」が標準装備となっており、うっかりミスを防いでくれたり、長距離ドライブの疲労軽減をしてくれるところも、スバルのSUVの大きな魅力となっています。