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 ユリアン・ナーゲルスマン監督はドイツ代表として初めての代表メンバーの中に、ロベルト・アンドリヒ(レヴァークーゼン)、ケヴィン・ベーレンス(ウニオン・ベルリン)、クリス・フューリヒ(シュトゥットガルト)をドイツ代表として初招集したほか、マッツ・フメルス(ドルトムント)、レオン・ゴレツカ(バイエルン)、ダヴィド・ラウム(ライプツィヒ)、そしてベルント・レノ(フラム)らを久々に招集している。

 アンドリヒは今回の招集について、「もちろん、とても嬉しかったよ。」とコメント。現在ブンデスリーガで首位を走るレヴァークーゼンでは、アンドリヒは先発の座をつかむまでには至っていないため「この状況だとかなりの驚きではあるけど、でも招集してもらえたことをとても嬉しく思っているよ。この日を忘れることは決してないだろう」とコメント。

 ちなみに前回の代表戦期間では負傷のために参加を見送ったニクラス・フュルクルーク(ドルトムント)とジャマル・ムシアラ(バイエルン)も復帰。トーマス・ミュラーも引き続き選出されており、一方でエムレ・ジャンやニコ・シュロッターベック、そしてカリム・アデイェミやユスファ・ムココ(いずれもドルトムント)といった選手たちは見送られている。

ナーゲルスマン監督「すべての選手に扉は開かれている」

 ドイツサッカー連盟が発表した声明のなかで、ナーゲルスマン監督は「我々は新しいコーチ体制であり、できる限り多くの選手を代表チームに加えていきたいと思っている。残された短い時間の中で、できる限り慣れ親しんでいき、トレーニングセッションを通じてコンテンツを実践していきたいと思っているよ」とコメント。「この限られた時間内でぜひとも、代表チームとして戦う情熱、勇気をみせてもらいたい。全員がきっと最高の集中力、求められるリラックスさ、そして何より貪欲さをもって、米国に旅立つことになるはずだ」と語った。

 またナーゲルスマン監督は「マッツは卓越した経験の持ち主であり、ビルドアップに優れ、常に中盤にボールを入れる勇気を持っている」と高く評価しており、むしろチーム内の柱としての可能性もみているようで「彼はコーチングが巧みで戦術を非常に理解している。練習で私が期待していることを実現する、そのサポートになってくれると期待しているよ。積極的にコミュニケーションをはかってコーチングし、私の考えを理解してそれを伝えてくれる選手を必要としているんだ」と期待。

 またライプツィヒ時代に指導したティモ・ヴェルナーではなく、ベーレンスを招集したことについては「空中戦に強いストライカーを求めており、彼は走力性も高く、相手をひきつけたプレーができる」と説明。同様に今回のサプライズとなったフューリヒについては「代表において勢いがもたらされることは重要な要素とみている。まさに絶好調な選手は呼ぶべきだろう。それに非常に運動量が豊富で1vs1の状況で優れている選手。」と述べている。

 なおジャンついては「ドルトムントで楽な時間を過ごせているとはいえない。私もまた彼のプレッシャーを取り除くべきだと思っているよ。彼は素晴らしい選手で、今は時間が必要。更なる重荷はかしたくない。特に米国は長距離が伴うのでね」との見方を示し、シュロッターベックについても「素晴らしい才能の持ち主で、普通なら見逃すことのできない選手だが、ドルトムントでとにかく安定感を確実に得られるようになることが先決だろう。決してどの選手にもまだ扉が閉ざされているということはない。まだ10月なんだ」と更なる奮起を促した。

 ドイツ代表は10月14日にハートフォードにて米国代表と、そして10月18日にはフィラデルフィアにてメキシコぢ表と対戦。まずは日曜夜にフランクフルトに一同集結し、おっして翌日にボストンに向けて旅立つことになっている。

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