"=py"で展開するPython専用の数式エリアにpythonのコードを入力することでセルの数値を利用した計算やグラフ表示など行える「Python in Excel」。8月に公式ブログで発表され、Excelのベータチャンネルからロールアウトしているが、今年の後半にはMicrosoft 365 Copilotによるサポートでさらに進化するプレビュー版が提供できると公式ブログで紹介している。

ベータチャンネル版Excelで実行した「Python in Excel」

Copilotと「Python in Excel」の組み合わせはとても"パワフル"と述べるMicrosoft ExcelチームのDavid Monroy氏は、"Forecast sales for the next 4 quarters"(今後4四半期の売上予測)と自然言語で入力するとコードと予測を含むPythonセルを生成する様子、Visualize with a multiplot how the variables relate to each oters(各変数の相関関係をマルチプロットで可視化して)でpandasやmatplotlib、scikit-learnなどのライブラリを活用したコードを生成し、即座にデータをグラフ化できる様子などPythonのコードを知らずともその機能を自然言語で活用できることを示している。

"Forecast sales for the next 4 quarters"(今後4四半期の売上予測)(公式ブログより)

Visualize with a multiplot how the variables relate to each oters(各変数の相関関係をマルチプロットで可視化して)(公式ブログより)

米Microsoftは現地時間11月1日のMicrosoft 365 Copilot GA( generally available)を発表しているが、ブログによるとCopilotによるPython in Excelのプレビュー版のサポートは、今年後半の英語/Windows版のExcelから予定されているそうだ。Copilotと「Python in Excel」との融合により、企業や組織におけるデータ解析や可視化の裾野の広がりが期待できそうだ。