トヨタの「4人乗りオープン仕様」が凄い! 4MT採用の仰天モデル! 希少過ぎる謎の個体とは

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トヨタ「サイノス」とはどのようなクルマ

 2023年現在、新車で国産オープンカーを選ぶとなるとレクサス「LC」、マツダ「ロードスター」、ダイハツ「コペン」と限られます。
 
 しかしかつては各社から魅力的なオープンカーが登場していました。
 
 そんななか、中古車市場では珍しいトヨタのオープンカーが発見されました。

トヨタ「サイノス」とは(画像提供:アイルー小牧店)

 トヨタ「サイノスコンバーチブル」は1990年代に同社から販売されていたコンパクトオープンカーです。

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 生産期間は1991年から1999年と、約8年ほどしかなく、流通数の少ない希少なクルマです。

 なかでも、2代目サイノスをオープン化した「サイノスコンバーチブル」の生産期間は1996年から1999年までの3年間でサイノスの中でもより珍しいモデルといえます。

 中古車市場でも出回ることの少ないサイノスですが、今回サイノスコンバーチブルを見ることができました。

 1991年に誕生した初代サイノスは、トヨタ「ターセル」「コルサ」「カローラII」の3車種をベースに、若い女性をターゲットにセレクタリーカーとして製造されました。

 グレードは「α(アルファ)」と「β(ベータ)」の2タイプが設定され、アルファは105馬力の5E-FE型、ベータには115馬力の5E-FHE型の1.5リッター直列4気筒DOHCエンジンがそれぞれ搭載されています。

 トランスミッションは4速ATか5速MTの選択で、FFのみの設定となっています。

 ボディサイズは全長4145mm×全幅1645mm×全高1295mmで、スラントした低いノーズとヒップアップしたテールエンドが特徴的なスタイリングで乗車定員は4名でした。

 その後、1995年のフルモデルチェンジにより2代目となったサイノス。スタイリングやボディスペックは先代とほぼ同等で、初代のイメージを色濃く受け継いでいます。

 また、トランスミッションは4E-FE型には4速MTと3速トルコン式ATが、5E-FHE型には5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。

 燃費は4E-FE型のMT車が19.2km/L、AT車が16km/Lで、先代の5E-FE型搭載車より大きく向上しています。

 また、5E-FHE型はMT車が15.8km/L、AT車が13.4km/Lとなり、こちらも先代同一型式から向上を果たしていました。

 そして、今回発見されたのが、2代目サイノスをベースにした手動開閉式のソフトトップのオープンカーとなるサイノスコンバーチブルです。

中古車市場で発見!サイノスコンバーチブルとは?

 サイノスコンバーチブルは1996年に登場し、2代目サイノスのボディをベースに米国ASC社が架装を行ったモデルです。

 基本的に内外装のデザインはサイノスから継承されていますが、ハイマウントストップランプ内蔵のリアスポイラーや、風の巻き込みを防止する三角窓が専用装備として採用されています。

 また、電動リアアンテナやキャンセル機構付きトランクオープナーなどの便利な装備も採用されました。エンジンはサイノスと同じ1.5リッターと1.3リッターの直列4気筒となっています。

 街中や中古車市場でもなかなか見ることのないクルマですが、愛知県内にある中古車販売店のアイルー小牧店で、サイノスコンバーチブルが発見されました。

 取り扱った経緯について、同店の担当者は次のように話します。

「たまたま安くオークションに出ていたサイノスコンバーチブルを仕入れました。

 希少性が高く、価格も安いので他店とは被らずに販売ができると考えました。

 また、以前もサイノスコンバーチブルを取り扱ったことがあり、その時は約1か月で売れたため、今回も早く売れることを見越して取り扱いに至りました」

希少なサイノスコンバーチブル(画像提供:アイルー小牧店)

 このサイノスコンバーチブルはどのような状態なのでしょうか。

「約25年前のモデルにしてはエンジンなどその他パーツの状態は良好です。

 特に変わったカスタムをしているわけではなく純正のままといった状態です」

 また、反響については次のように話します。

「サイノスコンバーチブルは希少車で趣味性の高いクルマになります。

 そのため、コアなファンの人からは問い合わせをいただきます。

 旧車好きで『人と被らないようなオープンカーに乗りたい』というような人が興味を持たれています」

※ ※ ※

 サイノスコンバーチブルは、希少性が高く中古車市場でもほとんど出回ることがない希少車です。

 過去の記憶を蘇らせ旧車ならではの走りを楽しみたいという人からの関心が寄せられてるようです。