日焼け止めだけでなく、食生活も重要なUVケア

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 「なんでこんなに減りが早い?」「こんなにグチャグチャだったっけ…」愛用していたコスメの状態を見て疑問を抱き、確認してみると“子どもが勝手に使っていた”という悲しいオチも…。子ども用に購入しても「ママと同じコスメを使いたい」と言われると、どうすべきか悩んでしまいます。そこで一度チャレンジしてほしいのが「シェアドコスメ」の考え方です。子ども、パートナー、家族と一緒にコスメをシェアすることで、男性の美意識の高まり、ジェンダーレスコスメの需要も上がっていることから近年広まっています。子どもと大人、男性と女性でも肌質に違いがあるなかで、安心してコスメをシェアするためにはどのようなポイントがあるのでしょうか。株式会社アイ・ドット・クオリティの内田智子さんに話を聞きました。

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■シェアドコスメとは

 シェアドコスメとは、家族やパートナーと共有して使える化粧品のことです。

「お金やスペースを節約できる」「家族やパートナーとの絆を深める」「新しいコスメを試せる」など様々なメリットがありますが、子どもと一緒に化粧品を使うことで一緒にメイクやおしゃれを楽しむことができ、それが親子のかけがえのない時間にもなります。

「小学校高学年からニキビや肌荒れなど気にする子が増えてきます。思春期ニキビは、洗顔で肌を清潔にし、肌を保湿することがとても大切です。思春期のニキビや肌荒れはコンプレックスになることも多いので、親世代が経験したことをアドバイスするとともに、最新のスキンケアを一緒に学ぶいい機会になると思います」(内田さん)

■シェアドコスメに向いている化粧品の特徴

 シェアドコスメに向いているアイテムの特徴として「肌の色やタイプに関係なく使える」「パッケージが清潔で衛生的」「使い方が簡単で分かりやすい」「香りやテクスチャーが好みに合う」といった条件がありますが、まずはスキンケアアイテムから挑戦してみることをおすすめします。

(1)クレンジング:肌の汚れやメイクを落とす基本的なアイテムです。最近はお子さんも日焼け止めを塗る機会が増えています。ウォータープルーフタイプの日焼け止めを塗った日は、クレンジングを使用してしっかり落としてあげることが大切です。ポンプ式やチューブ式のものを選ぶことで、衛生的に使うことができます。

(2)フェイスパック:肌の保湿や栄養補給に効果的なアイテムです。シートマスクやジェルマスクなど、一回使い切りのものを選ぶのが管理はラクです。一方で、スペシャルケアとしてクリーム・ジェル・クレイなど洗い流すタイプで、お子さんと一緒にスキンケア時間を過ごすのも楽しみ方のひとつです。

(3)保湿系の化粧水や乳液・クリーム:子どもにも大人にも共通して言えるのが「保湿力を高める成分」が入っているかどうかを条件に選ぶとよいでしょう。たくさんの量を使うことを想定して、ドラックストアで気軽に買える価格帯のものがおすすめです。

「男性やお子さんは、多くの商品を順番通りに使うことを面倒に思い、続かないこともあります。使用感はべたつきを感じない、サラっとしたものを選び、オールインワンなどシンプルな化粧品なら手軽に続けることができます」(内田さん)

■家族とシェアドコスメをするときのポイント

 シェアドコスメをするときは、使用のルールを決めることが大切です。

(1)肌トラブルがある場合は、病院で処方されたものを使い分けるなど、家族内で伝染しないように注意する

(2)置き場所を決める

(3)一度にどのくらいの量を使うのか擦り合わせる

(4)使った後は必ずフタを閉めて清潔に保つ

(5)量や頻度を調整して、互いに不足しないようにする

(6)お互いの感想やリクエストを聞いて、コミュニケーションを取る。どんな場合に違うコスメに買い替えるか話し合っておく

「スキンケアはいちばん肌が敏感な人に合わせることで、トラブルを防ぐことができます。シェアドコスメはジャータイプではなく、ポンプタイプを選ぶことで衛生的に使うことができます」

 一緒のコスメを使うことは、お子さんとのコミュニケーションを円滑にするひとつの方法でもあります。大人になってメイクに気を使うようになってから「正しい美容の知識をもっと早く知ることができていれば…」と後悔した経験は誰にでもあるはず。子どもの時からその意識を持たせることで、美容についての悩みを軽減させることができるはずです。

監修者/内田智子

敏感肌用スキンケア「肌〇(はだまる)」を製造・販売する株式会社アイ・ドット・クオリティにて、EC事業部/広報部を兼任

〈所有資格〉

日本化粧品検定1級

日本化粧品検定特級コスメコンシェルジュ