サードウェーブは、日本初の劇場版eスポーツ劇映画『PLAY! 〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて〜』を製作し、2024年春に公開すると発表した。



「eスポーツ」をテーマにした日本初の劇映画として、徳島県の高専(高等専門学校)を舞台に実在の男子学生をモデルに描いた青春映画。本音を語らない微妙な会話、衝突を避ける距離感など、リアリティをもって、いまどきの10代を軽やかに映し出す。

派手な外見とは裏腹に、弟想いの一面もある心優しい翔太を演じるのは、『MOTHER マザー』の長澤まさみ扮する母親・秋子の息子役でデビューを飾った奥平大兼さん。その年の日本アカデミー賞やブルーリボン賞など数々の映画賞で新人賞を総なめにした。

クールな優等生、でもケガを理由にバスケットボールを断念せざるを得なかった達郎役には、映画初出演にして『蜜蜂と遠雷』のメインキャストに抜擢され、日本アカデミー賞、毎日映画コンクールなどの映画新人賞を多数獲得した鈴鹿央士さん。現在オンエア中のテレビドラマにも出演している。

監督は、ロボットコンテストに挑戦する高専生を描いた『ロボコン』や、ボルダリングに夢中な女子高生を描いた『のぼる小寺さん』などを手がけた古厩智之氏。本作の企画・プロデュースは、「サクラ大戦シリーズ」等を手掛けた広井王子氏が担う。製作はサードウェーブとハピネットファントム・スタジオ、制作協力は吉本興業、制作プロダクションはザフール、配給・宣伝をハピネットファントム・スタジオが担当する。



「“全国高校eスポーツ大会”メンバー大募集」

学校の壁に貼られた勧誘ポスターを見た翔太(奥平大兼さん)は興味を持ち立候補。eスポーツ上位ランカーでこのポスターを作った張本人、1学年先輩の達郎(鈴鹿央士さん)に連絡する。1チーム3人編成の<ロケットリーグ>にエントリーしたい達郎は、クラスメートでたまたま席が近かったVチューバ好きの亘を残り1枠にロックオン。なかば強引に「YES」を取り付ける。

金髪にピアス、見た目はヤンチャのeスポーツビギナー翔太。ケガによってバスケットボールを諦めた失意の天才ゲーマー達郎。四六時中、ポテチ片手に動画やアニメに没頭する亘。そんな年齢もバックグラウンドも異なる、本来なら学校生活で交わることのなかった3人が、にわかチーム<アンダードッグス(かませ犬)>を結成して、全国大会に挑む。はじめは全く息の合わなかった彼らだったが、次第に競技に魅せられ、練習を重ねて、東京での決勝戦を目指していく。

奥平大兼さんコメント

今回eスポーツをテーマとした映画ということで、個人的にゲームはとても好きですし、ゲームの世界大会などは見る機会が多いので、このように映画でeスポーツの魅力を伝えられるのはとても光栄に思いました。

そして、ゲームをみんなでやっているシーンなど、いつもと違ったお芝居や撮り方なども、撮影していてとても楽しかったですし、青春映画としても、若者が一つのものに熱中して、何かを目指す尊さを経験できました。

是非この映画で、ゲームが好きな方にはもちろん、あまりゲームのことを知らない方にも、今のeスポーツの世界の魅力や熱量を知っていただけたら嬉しいです。

鈴鹿央士さんコメント

田中達郎役を演じさせていただきました、鈴鹿央士です。今作では、本編の殆どを徳島県にて撮影しました。自然に囲まれ穏やかな時間が流れる中で、のびのびと撮影できたことがとても楽しかったです。みんなで撮影終わりなどに徳島ラーメンを食べに行ったり、たくさん思い出があります。そのような中で、eスポーツの試合シーンは、みんなでアツく撮影していたので、どのようになっているのか観るのが楽しみです。eスポーツは、全国大会が開催されたり、これからオリンピック競技にもなるかもしれない、注目の分野です。僕も普段からゲームを嗜む1人として、公開までたくさんの方と一緒にこの映画を盛り上げられたらなと思っています。公開をお楽しみに。

古厩智之監督コメント

四国の小さな町。ほんとうにあった青春時代をもとにした映画です。

親たちは疲れ切っていて、少年たちはずっと足踏みしている。

彼らのリアル、感触や欲しいものを考えました。

仲間を得て、最高のガッツポーズをする瞬間を経ても、現実は変わらないかもしれない。

だからこそ「遊べ!」です。それでも「遊べ!」。P L A Y!です。

それを私よりも理解した奥平くん、鈴鹿くんら俳優陣とスタッフのおかげで、すみっこの町でHIPHOP映画を撮るように、eスポーツの映画を撮れたと思います。震えますよ!

©『PLAY! 〜勝つとか負けるとかは、どーでもよくて〜』製作委員会