「Cytus」「DEEMO」などの開発で知られる台湾のゲームメーカー・Rayarkに対して、「AI技術を導入し、相当数のアーティストを解雇している」との情報が広がり、Rayarkがデマだと公式に否定声明を発表する事態になっています。

Rayark Denies Firing Artists In Favor of AI, but Says They Are Still Researching The Technology - GamerBraves

https://www.gamerbraves.com/rayark-denies-firing-artists-in-favor-of-ai-but-says-they-are-still-researching-the-technology/



Video Game Studio Denies Laying Off Staff Artists For AI

https://kotaku.com/ai-art-layoff-video-game-studio-pc-midjourney-aigc-1850489333

具体的に、Rayarkのアートワークに疑問を呈するツイートの一例は以下。ツイート内容は「あなたの会社にアートディレクターはもういないのですか?」という文言で、添付した画像はキャラクターの指が6本になっていたり、服や髪の毛の線が途中で不自然に途切れていたりと、AIが生成する画像でよく見られる特徴が出ています。



また、Rayarkが開発するリズムゲーム「Cytus2」の元ディレクターだというCbot(@Cbotme)氏は、「私たちの努力と品質管理のすべてがでたらめなAIになっているのを見ると、気分が悪くなります。正直、会社を辞めてよかったです」とツイート。



こうしたネット上での言説を受けて、Rayarkは「美術作品にAI技術を利用し、美術スタッフを解雇したという誤情報が拡散されておりますが、これは事実ではありません」という声明を発表しました。





声明の中で、Rayarkは「一部の内容は、過去の発言を歪曲して解釈したものや、事実ではない誤った憶測に基づいています」と述べています。

ただし、AI技術そのものを否定しているわけではなく、研究自体は進めており、AIの専門知識を持った人員を採用していることも明らかにしています。

声明を受けて、ゲームニュースサイトのKotakuは「もっとアーティストを雇用することもできるのに、なぜAIの知識を持った人を増やすのでしょうか?このテクノロジーは人々を狂わせます」とコメントしました。