主人公・マヨが小学生の時に転校して行ったヒトミ。
幼少期に家庭環境が悪かった彼女は、転校先の学校でもうまく行かず、義理の父とも折り合いが悪く、元々持っていた依存的で破滅的な性格をより不安定にさせていた。
そんなヒトミはマヨが16歳になった頃、引っ越し先の高校を辞めてマヨの地元に帰ってきた。
「マヨ、私たち親友だよね……?」
地元に知り合いがいないヒトミにも、「新しく友達ができれば」と思い友達を紹介することにした。
しかしこれが、マヨの高校生活をかき乱す事件の始まりだった……。

奪う女 30話

あれこれ試したものの打開せず、1カ月を過ぎた頃、悩むのにも限界を感じたマヨさん。
3人のメアドを拒否して仲直りも諦めました。
するとある日、見知らぬアドレスからメールが。
表示された「takumi」の文字に、たくみさんからの連絡かと思いハッとします。
ところが……メールの送り主はヒトミさんでした。
ヒトミさんの新しいアドレスには「takumi」「love」が含まれていて……。
あの女は、今度はマヨさんがひそかに好きだった相手を奪っていったのです。

「やっぱりとられた……!」
アイリさんがさとるさんを奪われた時のことを重ね、いろいろと自問自答します。
あの時は自分のことじゃなかったから、許してしまったんだ。
付き合ってたわけじゃないから仕方ない?
いやいや、おそらく付き合っていても存在を知られたら取られたに違いない。
わかっていたのに……大きなショックと後悔に襲われます。
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(ねぎまよ)