主人公・マヨが小学生の時に転校して行ったヒトミ。
幼少期に家庭環境が悪かった彼女は、転校先の学校でもうまく行かず、義理の父とも折り合いが悪く、元々持っていた依存的で破滅的な性格をより不安定にさせていた。
そんなヒトミはマヨが16歳になった頃、引っ越し先の高校を辞めてマヨの地元に帰ってきた。
「マヨ、私たち親友だよね……?」
地元に知り合いがいないヒトミにも、「新しく友達ができれば」と思い友達を紹介することにした。
しかしこれが、マヨの高校生活をかき乱す事件の始まりだった……。

奪う女 29話

とにかく誤解を解きたいのに本人と連絡を取るすべがないマヨさんは、ヒトミさんに頼むほかありません。
最悪の状況です。
「なんでヒトミとあの日会ったんだろう」
マヨさんは再会した日のことを、激しく後悔しました。

あれこれ試したものの打開せず、1カ月を過ぎた頃、悩むのにも限界を感じたマヨさん。
3人のメアドを拒否して仲直りも諦めました。
するとある日、見知らぬアドレスからメールが。
表示された「takumi」の文字に、たくみさんからの連絡かと思いハッとします。
ところが……メールの送り主はヒトミさんでした。
ヒトミさんの新しいアドレスには「takumi」「love」が含まれていて……。
あの女は、今度はマヨさんがひそかに好きだった相手を奪っていったのです。
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(ねぎまよ)