Intelが、2022年から取り組んでいたビットコインのマイニング専用チップ「Blockscale」シリーズの後継モデルを出すことなく製造を終了することを明らかにしました。

Intel Discontinues Bitcoin-Mining Blockscale Chips, No Future Gens Announced | Tom's Hardware

https://www.tomshardware.com/news/intel-discontinues-bitcoin-mining-blockscale-chips-no-future-gens-announced



Intel axes Blockscale cryptomining ASICs it debuted in 2022 • The Register

https://www.theregister.com/2023/04/19/intel_blockscale_asics/



Intel ends its bitcoin mining chip series | ロイター

https://jp.reuters.com/article/intel-bitcoin-idCAKBN2WF1JR

2022年2月、Intelは仮想通貨マイニングとブロックチェーン市場に参入することを決め、ビットコインのマイニング用途に特化したASIC(特定用途向け集積回路)「Blockscale 1000」シリーズを発表しました。

Intelが仮想通貨マイニング専用チップを開発中である可能性が急浮上、マイニング市場へ参入か - GIGAZINE



しかし、このシリーズはわずか1年で終了し、受注を2023年10月20日で停止し、2024年4月20日までに出荷も終了する予定であることが明らかになりました。

Intelによると、Bolockscaleシリーズの終了は「IDM 2.0」戦略への投資を集中させるためのもので、生産は終了するものの、サポートは継続していくとのこと。

Intelのパット・ゲルシンガーCEOは、マイニング専用チップ事業に取り組んでいたシニアバイスプレジデントのRaja M. Koduri氏が退社したことを2023年3月22日に明かしています。なお、Raja M. Koduri氏は今後はAIソフトウェア会社を設立予定だとのこと。



IntelはゲルシンガーCEOのもと、採算の合わない部門やビジネスの整理を進めており、先日、サーバー事業から撤退し、データセンター部門をMiTACに売却することを表明しています。

Intelがサーバー事業から撤退、データセンター部門を台湾のMiTACに売却へ - GIGAZINE



なお、NVIDIAも2021年にマイニング専用CPUを発売していますが、2023年になって「仮想通貨は社会にとって何の役にも立たない」という見方を示しています。