2023年3月28日、Appleが以前から導入を進めていた後払い決済サービス「Apple Payで後払い」の提供をアメリカで開始したことを発表しました。このサービスを使うユーザーは、購入した商品を無金利で4回に分けて支払うことができます。

Apple introduces Apple Pay Later - Apple

https://www.apple.com/newsroom/2023/03/apple-introduces-apple-pay-later/

「Apple Payで後払い」を使うと、ユーザーは50ドル(約6600円)から1000ドル(約13万1500円)までの商品を6週間にわたって4回に分けて支払うことができます。この際、金利や手数料はかかりません。



Apple Payで後払いは、Apple Payを利用できるオンラインストアでの商品購入およびアプリ内購入でのみ利用可能。会計時にApple Payを選択すると、Apple Payで後払いのオプションが表示されます。ローンの管理、返済は「ウォレット」から行うことができ、ウォレットのカレンダー表示で今後の支払いをすべて確認することや、支払期日が近づくとウォレットとメールから通知を受け取ることなどができます。なお、ローンの返済のために借金を増やすことを防ぐため、クレジットカードは使えません。



申し込みはウォレットから可能。申し込みの際には、ユーザーが借入希望額を入力して規約に同意した後、ソフトクレジットプル(信用度に影響しない調査)が行われます。

Apple Payで後払いはMastercardのInstallmentsプログラムを通じて実現されるため、Apple Payを受け入れる加盟店は何もする必要がありません。加盟店がApple Payを受け入れると、オンラインおよびiPhone/iPadのアプリケーションで会計を行う際に、Apple Payで後払いが選択肢に加わります。



なお、AppleはApple Payで後払いのためにApple Financingという名前の子会社を設立しており、この会社を通じて信用評価と融資を行うとしています。Apple Financingは2023年秋にアメリカの信用調査機関に報告される予定です。

3月28日から、無作為に選ばれたユーザーを対象に、ウォレットおよびApple IDのメールを通じてプレリリース版への早期アクセスが提供されます。Appleは、今後数ヶ月ですべての対象ユーザーに提供する予定としています。