作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00〜19:55)。3月26日(日)の放送は「村上RADIO 〜今夜は、落ち穂拾い〜」をオンエアしました。今回のテーマは「今夜は、落ち穂拾い」。「落ち穂拾い」といえば、ミレーの名画が思い浮かびますが、村上DJは、これまで放送した番組の編集で、時間の関係でこぼれ落ちた曲を丁寧に拾い上げ、おすすめの“落穂曲”にまつわるエピソードを披露しました。この記事では、中盤3曲を紹介した内容をお届けします。



◆Freedy Johnston「Bad Reputation」

2022年10月放送分「マイ・フェイバリットソングズ&村上さんに聞いてみよう」。

この回も2曲落ちこぼれが出ています。どちらも僕の個人的に好きな曲なので、復活してくれて嬉しいです。まあ、この番組でかける音楽は、どれも僕が「個人的に好きな曲」ばかりなんですけどね。

フリーディ・ジョンストンが「Bad Reputation」“悪い評判”を歌います。フリーディ・ジョンストンはかなりマイナーなシンガーソングライターですが、1994年に発表されたこの曲、僕はかなり好きです。なかなか切ない歌です。

◆Al Jarreau「Lotus」

ジャック・ロンドン・クラブ会員番号1001番(イニャキ・ゴイティア、62、男性)からメールをいただきました。

先日はジャック・ロンドン・クラブに入会させていただき、本当にありがとうございました。会員番号1001番も大変気に入っております。さて、芸をする猫ですが、これはもう世界的な流れのようです。フランスにいる私の息子の猫も、1匹は「お手」をし、もう1匹は、息子が口笛でビートルズの「レット・イット・ビー」を吹くとやって来ます(他の曲では来ません)。いやはや、驚きました。フランスには、その「なんとかチュール」はないので、ハムの切れ端をエサに仕込んだそうです。時代は変わったのでしょうか……。私も村上さんと同じく何か引っかかりますが。近いうちに、是非またスペインにお越しください。

ときどきスペインからメールをいただく方ですね。僕と同じ1月12日生まれ、ジャック・ロンドン・クラブの会員です。はあ、そうですか、フランスではハムで猫に芸を仕込むんだ。世界の猫たちは、いったいどうしたんでしょうね? 猫なんだから、もっと気概をもって、毅然として生きてほしいと思うけど……。

しかし、口笛で「レット・イット・ビー」を吹くとやって来ます、というのは、なかなかすごいなあ。ほかの曲ではこないんだ。でも、「レット・イット・ビー」でよかったですよね。「アイ・アム・ザ・ウォルラス」なんかだと、口笛ではかなり吹きにくいものね。

アル・ジャロウが歌います。「ロータス」、美しい曲です。

◆Stray Cats「Stray Cat Strut」

次は、2022年7月に放送した「猫山さんセレクト・猫づくしの音楽」のときの積み残しですね。

Stray Catsの「Stray Cat Strut」。1982年にリリースされたLP『Built For Speed』に入っていました。イギリスに渡ったアメリカ人の若者3人によるシンプルなロックンロールです。レコードの解説によりますと、ブライアン・セッツァーが「ギターとごろごろ鳴き」(strummin' & Croonin')、スリム・ジム・ファントムが「太鼓と叫び鳴き」(bangin' & Yellin')、リー・ロッカーが「ベース弾きと遠吠え」(Slappin' & howlin')となっています。この曲があらためて今回拾い上げられてとても嬉しいと、猫山さんも喜んでおられます。

にゃあ。(猫山)



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聴取期限:2023年4月3日(月)AM 4:59 まで

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<番組概要>

番組名:村上RADIO 〜今夜は、落ち穂拾い〜

放送日時:3月26日(日)19:00〜19:55

パーソナリティ:村上春樹

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/