本、ポスター、パッケージ、映像作品、Webなど、魅力的な最新のデザインを毎週ダイジェストでお届け。今回は、を紹介します。目次CDジャケット
パスピエ『ukabubaku』NEHAN RECORDS / UNIVERSAL MUSIC ARTISTSNEHAN RECORDS / UNIVERSAL MUSIC ARTISTS●Designer:THE ME
●Illustrator:大胡田なつき
2022
NEHAN RECORDS / UNIVERSAL MUSIC ARTISTSあらゆる年代の音楽を織り込むサウンドセンスと、ミュージックビデオやアートワークも注目されるバンド、パスピエが、「もののけだもの」「4×4」など、11曲を収録した8枚目のフルアルバム『ukabubaku』をリリースした。ポップさと幻想的な趣を感じさせるアートワークは、ボーカルの大胡田なつきによるもの。タイトルのukabubaku(浮かぶ獏)とリンクしており、浮遊感のある構図と独特な色使いによって、より一層インパクトを強めている。ボーカルの大胡田なつきさんからのコメントUKABUBAKUというタイトルに入っている獏という幻獣を描いています。伊藤若冲の『象と鯨図屏風』の象をモチーフにしながら、それとは異なる可愛らしさや鮮やかな色を使っています。また、獏が想像上の獣ということもあり、全体像は描かずに特徴的な部分を強調しました。書籍カバー
道尾秀介『サーモン・キャッチャー the Novel』●Designer:坂野公一[welle design]
●Illustrator:齋藤州一
2022
光文社道尾秀介のミステリー小説『サーモン・キャッチャー the Novel』。鯉の釣り堀「カープ・キャッチャー」に関係する少々さえない人々が、オフビート感満載な展開を持って物語を繰り広げる。ユニークな書籍カバーは、グラフィックデザイナーの坂野公一とイラストレーターの齋藤州一によるもの。物語の登場人物を“タロットカード”になぞらえ、描き込まれた“誰かの手”によって占われる、妖しい魅力を感じさせるアートワークに。担当編集からのコメント本書は、著者の道尾秀介さんとお話しし「9人の登場人物の現在・過去・未来を表すタロットカードのようなカード」をコンセプトにしよう、という方針が決まり、そこからデザインの坂野公一さんに依頼しました。コンセプトをお伝えし「誰かが運命を決めるカードゲームをしているような」デザイン案を提案いただきました。イラストの齋藤州一さんには、まず登場人物9人を象徴するカードを9枚描いていただくところからスタート、カバーではそれを組み合わせる形で、全体の絵を仕上げていただきました。最初に描いていただいた、齋藤さんのカードのイラストの仕上がりが本当に素晴らしく、圧倒されました。本書の冒頭には9枚のカードのイラストを並べていますので、ぜひページをめくってご覧ください。どこにでもいるちょっとダメな人たちが、奇想天外な事件に立ち向かい、運命を乗り越えていくミステリーの、楽しさ、不思議さ。物語の魅力を存分に伝えるカバーになったと思っています。商品パッケージ
『タネビッツ ヘーゼルナッツチョコ』●Art Director:藤川秋夫 [ミックブレインセンター]
2022
亀田製菓亀田製菓より、コク深くリッチな味わいの『タネビッツ ヘーゼルナッツチョコ』が新発売。2023年3月末頃までの期間限定で、「亀田の柿の種」発売50周年に誕生したコンセプトショップ「TaneBits」で購入できる。ゴールドで箔押しされた亀田の柿の種の「ほほえみのカタチ」とロゴ、シックな色使いなど、親しみやすさもありつつ、上品さを持たせた大人な商品パッケージに。アートディレクションはミックブレインセンターの藤川秋夫。