2022年11月25日〜27日に開催された「東京コミコン2022」。入場してすぐハイクオリティのコスプレをされている方々に遭遇…凄すぎる

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 【木村ヒデノリのTech Magic #152】 「4歳児と妻と一緒に取材をしたいのですが…」。突飛なオファーを「東京コミコン2022」の運営は快くOKしてくれた。こんなオファーをすることにしたのは、娘が俄然アメコミに興味を持ち始めたからだ。初めてのイベントに初めてのコスプレ、未知すぎて緊張もあったが結果は娘と共に最高の時間が過ごせた。参加したいけど二の足を踏んでいる、という方がこの記事を読んで次回同じような時間を過ごせるきっかけになれば大変うれしい。

●アメコミ、SF映画好きならその場にいるだけで楽しい!



 イベント名に聞き馴染みのない読者からすると「何をする場所なの?」と思うことだろう。だが心配しないでほしい。コミコンはアメコミやSF映画好きなら会場を見て回るだけで満足ができるテーマパークのような場所になっている。したがって家族で行くだけでも楽しめるというわけだ。

 コスプレで共通の作品が好きな人と交流するのも良いし、物販を見て回るのも良い。主な楽しみ方は下記の通りだ。

◆ハリウッド俳優・女優と写真を撮ってもらったりサインをもらったりする

◆コスプレで入場しファンと交流する

◆会場限定グッズなど物販エリアでショッピングを楽しむ

◆映画で使われた実際の小道具や衣装などを見て楽しむ

◆マーベルやDCコミックで活躍中のアーティストと交流したり作品を買ったりする

◆メインステージで行われるトークイベントやコスプレコンテストを観覧する

 入った瞬間からマーベルやDC、スター・ウォーズなど好きな人にはたまらない空間になっているので、何もせずに歩き回っているだけでも楽しめるだろう。

●4歳児も安心、子供や家族に優しい参加者たち



 参加者たちがとても優しかったのもお伝えしたいポイントだ。これから家族やソロで参加を考えている人には朗報だと言える。筆者も参加するまで少し不安だったが杞憂に終わった。

 今回は娘がいる上に妻は妊婦、車椅子での参加だったので周りに負担をかけることもあっただろう。しかしみんな通路や席を譲ってくれたり、娘に声をかけてくれたりととても暖かい雰囲気だった。

 来場者を見ているとカップルや家族連れかな?と見受けられる方もちらほらいた。数人に声をかけたが、ご夫婦でスターウォーズのキャラクターに扮するMILEIAさん(@MileiaHan)とFALCONさん(@SoloFalcon)にも話を聞くことができた。夫婦で楽しまれているだけでも素敵なのに、お二人ともクオリティが非常に高い。憧れるイベントの楽しみ方だ。

 コスプレも相まってか、スター・ウォーズ系の方々は特に積極的に交流してくださって初めての自分達にとってはありがたかった。初対面でも自分が着ているコスチュームやグッズで嗜好を伝えられるというのはこういったイベントならではだろう。

●デロリアンが見られただけでも来た甲斐があった



 会場にはバックトゥザフューチャーのデロリアンをはじめ、多くの映画で使われた品々が並ぶ。普段まとめて見られる機会はほとんどないので、これらがあるだけでもチケット分の価値はあるだろう。

 会場には他にもそこでしか買えないコラボ商品などが数多く販売されている。価格もさまざまで、千円台から数万円するレアものまで売られている。自分のお財布事情にあった楽しみ方ができるし、場合によっては一期一会に散財する、なんて楽しみ方もあるかもしれない。

 技術系の出店もコミックやSFに寄っていて面白い。実際に変形してロボットになる車などを展示している企業、会場と連動してコインを集めて缶バッジやオリジナルシールと交換できるメタバースゲームなど最新テックも体感できる。

 全部一度にやろうとすると1日では足りないが、3日間を目的別に使えばさらに深掘りした楽しみ方ができそうだ。

●目玉はやはりセレブとの交流



 そしてマーベルやDC、スター・ウォーズ好きにとってたまらないのはセレブとの交流だろう。セレブチケットと呼ばれるチケットを購入すると3日間のうち指定された時間枠でハリウッド俳優・女優と2ショットが撮れたり、私物にサインをもらえたりする。

 チケットは数万円とそこそこ高額だが、普通に暮らしていたらセレブに会えることすらないと思うので、チケット購入で会えることが確定するのはうれしい。Twitterを見てみると、ダースベイダーのマスクにヘイデン・クリステンセンからサインをもらった!という人もいた。自宅にそのキャラクターを演じた俳優のサイン入りグッズとそれを持って写っている写真が飾れると思えばチケット代のなんと安いことか。

 筆者は取材だったので今回セレブとの交流は最初から考えていなかったがとても後悔した。次回大阪コミコン2023(5月5日〜7日で開催)から参加したくなっている人は誰が来日するのかチェックして確実にチケットをゲットしよう。

●4歳児大興奮のコミコンは下手な遊園地よりいい!



 今回の趣旨は4歳の娘がどのようにコミコンを楽しむか、楽しめるのか?を伝えること。それでいうと娘は遊園地に連れて行くよりも楽しんでいた。

 というのも、大体どこへ連れて行っても2、3時間で寝たり途中で飽きたりするのだが、コミコンでは朝5時出発にも関わらず途中30分ほどの昼寝を除いて終始楽しんでいたのだ。

 もちろんうちの娘が早々とマーベルにハマったのが大きいが、これはどの家族でも起きうることだ。そしてこれらの作品なら子供が成長しても長く共通の話題として活用できる。ヒーロー戦隊ではこうはいかないだろう。(筆者はヒーロー戦隊も大好きなので悪しからず)

 前述した通り、実際参加してみるとコミコンには夫婦で、また家族でコスプレをして参加している方も多くいる。雰囲気も温かいので「興味はあるけどいったことはない」という読者はぜひ大阪コミコン2023を覗きに行ってみてはいかがだろうか。

 うちはコスプレも初めて、妻もそんなことはしたことがなかったのに一家でハマってしまった。良い取材の機会をいただけたことに感謝し、次回はさらに踏み込んだ取材ができればと楽しみにしている。(ROSETTA・木村ヒデノリ)

木村ヒデノリ

ROSETTA株式会社CEO/Tech Director、スマートホームブランドbentoを展開。

普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。

https://www.youtube.com/rekimuras

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