©️picture alliance/dpa

 今夏ではマンチェスター・ユナイテッドからの関心が話題となったアイントラハト・フランクフルト所属ケヴィン・トラップ。さらに今冬にはバイエルン・ミュンヘンからの関心も報じられており、これに対してクレーシェSDは「あれは代理人によるでっち上げであり、まったくもってナンセンスだ」と反論。これに代理人を務めるフォルカー・シュトルート氏は困惑をみせたと地元紙フランクフルター・ルンドシャウは報じた。

 このような経緯の中で火曜日にメディアとの質疑応答に臨んだクレーシェSDは、「ちょっと誤った報道がなされてしまった」と事態の鎮静化に努めており、実際にどのような発言を行なったかについては確認がとれなかったものの、ただシュトルート氏の反応については理解ができるとし、「私とフォルカーは長い付き合いだ」と決して問題が生じているわけではないことも強調している。だがいずれにしても来季契約最終年度を迎えるドイツ代表GKとの延長交渉に進展はなく、引退後の展望についても打診しているが金銭的な面で折り合いがついていない。「決して焦りなどないし、基本的なスタンスとしては両者ともに長期的に一緒に仕事をしていこうということにあるよ」

 一方ですでに契約最終年度に入っている鎌田大地、そしてエヴァン・ヌディカの両主力選手についても、現時点では特に動きは見られていない。ただ両選手ともに現時点では残留の可能性は低いとみられ、契約延長の申し出にも応じていないのが現状だ。「我々としてはいずれに選手に対しても我々が抱くプラン、意図、役割や方向性について示している」とクレーシェSDは述べ、「私自身は落ち着き払っているよ」と強調。

 「ときにフリーでの退団もサッカーでは避けられないものであり、それによって将来が揺るがされるようなことはない。当然ながら彼らにはぜひ残留してもらって、このまま一緒にこの道を歩み続けて欲しいと願っている。だが最終的に決断を下すのはあくまで選手自身。我々は他の選手たちにとって非常に興味深いクラブであり、若い選手を早期にレベルアップに導いてきたし、ファンやクラブとしてのあり方もまた市場でポジティブに受け止められている理由だ。だからもっともっと上を目指していく」と述べており、それがトラップにもポジティブに受け止められれば晴れて契約延長という形で現れることになるかもしれない。