KAAT神奈川芸術劇場で上演される台湾のダンス作品「LUNA」=国家文化芸術基金会提供

写真拡大

(台北中央社)台湾原住民(先住民)族パイワン族出身の振付家、ブラレヤン・パガラファが設立したダンスカンパニー「ブラレヤン・ダンスカンパニー」(布拉瑞揚舞団)が、横浜で開催中の「横浜国際舞台芸術ミーティング(YPAM)2022」で日本初公演を行う。台湾の作品がYPAMの主催公演プログラム「YPAMディレクション」で上演されるのは初めて。

YPAMは、演劇やダンスをはじめとした最先端の舞台芸術公演を上演する舞台芸術プラットフォーム。ブラレヤン・ダンスカンパニーの公演はYPAM実行委員会が主催、文化部(文化省)や台北駐日経済文化代表処台湾文化センター、国家文化芸術基金会の国際オンラインプラットフォーム「ARTWAVE」(台湾国際芸術ネットワーク) などが共催する。

「LUNA」は先住民ブヌン族の踊りや儀礼から生まれたダンス作品。2019年には台湾の大手銀行が協賛する「台新芸術奨」の年間大賞を受賞した。

国家文化芸術基金会の林曼麗董事長(会長)は、ブラレヤン・ダンスカンパニーが今年のYPAMディレクションに選ばれたことは、同カンパニーへの高い評価の表れであるだけでなく、台湾の舞台芸術が国際プラットフォームで認められているという重要な指標だと喜びを示した。

「LUNA」は3日にKAAT神奈川芸術劇場で上演される。

(趙静瑜/編集:名切千絵)