火曜ドラマ『君の花になる』(TBS系、毎週火曜よる10時)第6話では、新曲『HIKARI』が披露され「背中押された気がして頑張れる」「歌詞が良すぎて涙が出る」「聴いてて元気になれる」と話題になっている。いい意味での“勝手さとダサさ”によって最年長である有起哉(綱啓永)が8LOOMみんなを救った回。


それぞれが本音をさらけ出し、一層メンバーの絆が深まった。

(以下、第6話ネタバレあり)



デビュー曲『Come Again』が配信1位となり、8LOOM第二章がスタート。これまで仕事がなかったことが嘘かのように、多忙な毎日を送るメンバーたち。インタビューを受けるほどまでになった彼らを見ていると、全く注目されていなかったあの頃がむしろ懐かしく感じる。そんななか、メンバー間で抱える一つの問題に直面する。


ことの発端は有起哉の一言。

「やめてった仲間の分まで頑張るつもりなんで」

インタビュー中の有起哉の言葉に栄治(八村倫太郎)が「今はやめておこう」と反応する。弾(高橋文哉)も以前有起哉から責められたことを思い出していた。脱退したメンバーをこれまでも気にかけてきた有起哉。100パーセント8LOOMに向けられた真っすぐな思いが彼を突き動かす。他のメンバーへ相談せずに元メンバー・良介(池田匡志)をライブに誘うが、それを知った栄治に「有起哉は短絡的すぎるよ」と反発されぶつかってしまう。


ライブ直後のシーン。元メンバーで弾とは同級生である良介が、あす花(本田翼)に背中を押されて8LOOMのライブに駆けつける。ここで栄治が「僕 ずっと8LOOM やめたかった」という衝撃の言葉とともに、泣きながら本音を打ち明け始めた。


結局やめそこなってステージに立っているが、もしかしたら良介が自分の立場だったかもしれなくて申し訳ないこと。大学に通って勉強していたのは8LOOMがダメだった時の逃げ道だったこと。しかし大学での勉強が8LOOMの武器になるかもしれないと、実は栄治も将来を見据えていたことが語られる。


栄治の言葉を聞いて、泣きながら「俺の勝手で みんなのこと 傷つけて」と自分を責める有起哉に、弾も「俺 良介から逃げてた」と打ち明ける。

普段はあまり素直になれない弾が有起哉に伝えた言葉が印象的だ。

「人に気持ち ぶつけるのって結構パワーいるし ぶつけない方が傷つかないのに でも だから その有起哉の勝手さとダサさに結構 救われてんだよ」

こんな言葉、照れくさくていつもは言えないだろう。

これになる(宮世琉弥)が「いつも元気もらってる」と続き、「有起兄おらんかったら暇やろうし」「ねっ 頼りにしてるよ」と公式双子の宝(山下幸輝)と竜星(森愁斗)が続ける。そして「うん 有起兄 大好き」と素直な言葉をかける巧(NOA)も。「俺から8LOOMとったら何も残んねぇから」と8LOOMに真正面から向き合い逃げることなど無縁な有起哉がいてこそ、本音をぶつけ合えたメンバーたち。

これには「前回に続き泣ける回」「ほんと大号泣すぎた」「みんな頭の中は8LOOM100パーセントだったんだね」「有起哉のグループ愛が良すぎてめちゃくちゃいい」と涙した視聴者も多いようだ。


「お前ら 最高じゃねえかよ!」という有起哉の言葉とともにメンバーが抱き合う。メンバーが抱き合っているシーンといえば第2話ラストで仲直りのハグをしてみんなで抱き合った場面を思い出す。もう仲直りなんて言葉をかけずとも自然とみんなが抱き合うシーンを見て、彼らの絆の強さを感じずにはいられない。


ドラマの中では、第5話に続きライブシーンが流れる。初披露となった『HIKARI』はダンスも最小限。歌っている最中に元メンバーの良介が駆けつけ、それに気付くという演技をしながらの歌唱。良介を受け入れる表情や視線もキラキラしていてあたたかい。

第6話のドラマ放送直後に公式Youtubeで公開された「『HIKARI』Special Video for 8LOOMY」をご覧になっただろうか。「歌詞が刺さりまくる」「8LOOMYに伝えてるみたいで凄く心に響いてくる」と歌詞も評判で、今回のドラマの内容にも通じるものがある。さらにサビの入りを担当しているのが6話で活躍した有起哉と栄治であることにも注目だ。メンバー全員が楽しそうに歌っている様子を見ながら、心に響くフレーズをぜひともじっくり聞いてみてほしい。ちなみに24日24時から生放送されたラジオ『高橋文哉のオールナイトニッポンX(クロス)』では、体調不良で欠席となった高橋文哉の代役で宮世琉弥がパーソナリティを務め、8LOOMの面々がゲスト出演。6人がわちゃわちゃ仲の良い様子をみせるなか、有起哉役の綱啓永と栄治役の八村倫太郎はとりわけテンション高く大いに場を盛り上げていた。

お約束の胸キュンシーンにも触れておこう。ライブを観にきたものの元職場である高校の校舎に入れずにうずくまっているあす花の元に駆けつけた弾。手を握り「あす花!」と名前を呼ぶ。急な名前呼びと呼び捨てにドキドキが止まらない。

さらに弾を演じる高橋文哉の表情にこれまた胸が締め付けられる。今までの「あんた」呼びからの急な名前呼び、そしてライブに集中するため気持ちを封じ込めたのかと思わせておいての不意打ち。ラストで不意打ち胸キュンシーンを持ってくるとは。さすがの視聴者も「びっくり!」「しばらく固まった」と驚きを隠せない。ドキドキしたまま予告を迎え、次回が気になって仕方がないこの感じ…いい意味でやられた気分だ。


次回はとうとうあす花が学校を辞めた過去が明らかになりそうな予感。新曲『HIKARI』を聴いて第6話の余韻に浸りながら、第7話を待ちたい。


文:SEN




■火曜ドラマ『君の花になる』
毎週火曜 よる10:00〜10:57

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