Appleから郵送されたツールや部品を使って自分のiPhoneを自分で修理できる「セルフサービス修理プログラム」の対象デバイスに、M1チップを搭載したMacBook AirおよびMacBook Proが追加されることが発表されました。

Apple expands Self Service Repair to Mac notebooks - Apple

https://www.apple.com/newsroom/2022/08/apple-expands-self-service-repair-to-mac-notebooks/

Apple Adds MacBook Air and MacBook Pro to its Self Repair Program | PetaPixel

https://petapixel.com/2022/08/22/apple-adds-macbook-air-and-macbook-pro-to-its-self-repair-program/

Appleは2022年4月に「セルフサービス修理プログラム」を開始しました。このサービスはiPhone 12、iPhone 13、第3世代iPhone SEを対象に、修理に必要な純正パーツや道具をApple Storeでレンタルあるいは購入し、自宅でデバイスを修理できるというものです。

AppleがiPhone 13・iPhone 12・iPhone SEの「自分で修理プログラム」開始 - GIGAZINE



このセルフサービス修理プログラムは、ユーザーが自分のデバイスを自分で修理することを認める「修理する権利」を求める声の高まりを受けて始まったもので、「2023年までにはMacBookも対象にする」と告知されていました。

MacBook AirおよびMacBook Proのセルフサービス修理では、ディスプレイ、バッテリー付きトップケース、トラックパッドなど、モデルごとに10種類以上のケースに対応。電子機器の複雑な修理に慣れている人であれば、Apple StoreやAppleの正規サービスプロバイダと同じ部品や道具を使ってセルフサービス修理を行うことが可能になっています。

ただし、Appleは「M1ファミリーのチップを搭載したMacBook AirおよびMacBook Pro」と述べており、Intel搭載モデルは対象になっていない模様。MacBook AirおよびMacBook Proのセルフサービス修理プログラムはヨーロッパでスタートし、その後はほかの国でも展開される予定だとのこと。ただし、記事作成時点ではiPhone対象のものも含めて、日本ではセルフサービス修理プログラムは提供されていません。

なお、IT系ニュースサイトのThe Vergeによると、セルフサービス修理プログラムを使って自分のiPhoneを修理する難度はかなり高いそうで、The Vergeは「自分の手でバッテリーの交換修理を行うのはリスクが高く、ばかげた行為であると言えます」と評価しています。

Appleの「セルフサービス修理プログラム」を使って自分の手でiPhoneを修理した感想 - GIGAZINE