えっ!? 3時間駐めたら1万円超え!? 東京にクルマで来ても安心して駐車する方法とは?

写真拡大 (全2枚)

コインパーキングは上限料金が設定されている場所が安心できる

 最大10連休も可能な2022年のゴールデンウィーク(GW)は、2回から3回に分けての分散型のレジャーにも好都合です。

 新型コロナウイルスにかかわる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置も解除されたこともあり、近県から東京へのお出かけを考えている人も多いのではないでしょうか。

東京の繁華街、銀座7丁目にあるコインパーキングは12分550円。つまり1時間駐車すると2750円、3時間48分駐車すると1万450円と、1万円を超えてしまう。

【画像】代償が強烈! 絶対に無断駐車したくない駐車場を見る(16枚)

 ただそうした規制や要請が解除されたとはいえ、飛行機や鉄道など、公共交通機関での長時間の“密”が気になる人にとっては、クルマでの移動が選択肢になりそうです。

 しかし、東京へのクルマでの旅行には、大きな課題があります。それは、高い駐車場料金です。

 たとえば新宿や渋谷などの繁華街には、買い物により駐車料金のサービスが受けられる商業施設の駐車場がありますが、3時間から4時間ほどのサービスを受けるためには、2万円から3万円の買い物が必要なところもあります。

 また一般の駐車場でも、比較的安価なところは早々に満車になり、近隣のコインパーキングに止めるとびっくりするほどの駐車料金となってしまうケースもあります。

 ではこうした東京の繁華街で駐車料金を抑えるには、どうすればいいのでしょうか。

 まずは上限料金のある駐車場の利用です。もちろん、繁華街に近い駐車場は、たとえ上限料金があってもかなりの高額になります。狙いは、繁華街からちょっと離れたところです。

 じつは東京の繁華街周辺には、開発待ちの空き地がそのままコイン式パーキングなどの時間貸し駐車場になっているところが多く見られます。このうち駐車場の供給が過多になっている地域では、「12時間1000円」や「24時間1200円」といったところがあるのです。

 大手のコイン式パーキング事業者は、駐車場を地図から探せる検索サイトを設けています。狙い目は住宅地っぽいところで、かつ駐車場が多く集中するところです。

 またこうした地域では、検索サイトを持っていない中小の駐車場事業者が、大手よりも格安な料金で駐車場を開設していることも少なくありません。検索サイトで大手の料金を確認するとともに、Googleマップで駐車場のアイコンがあるところを探し、ストリートビューでチェックするといいでしょう。最新の情報ではなくとも、安い駐車場探しのヒントにはなります。

休日稼働していないパーキングメーターに駐めても違反にならない場所がある

 次に休日に稼働が停止し、かつ駐車しても違反とならないパーキングメーターやパーキングチケット設置道路への駐車です。

この標識の意味は、9時から19時は平日休日にかかわらずパーキングメーターが稼働。19時から1時までは駐車禁止。1時から9時までは駐車できる

 警視庁はインターネットに「時間制限駐車区間案内地図」を公開しており、このうち「(土曜)日曜、休日を除く曜日の利用可」と示されているものには、稼働時間以外の駐車が違法となるもの、合法となるものの双方が含まれています。

 こちらもGoogleストリートビューで、該当地域の実際の規制標識を確認すれば、稼働時間以外の駐車の可否が判断できます。

 見分け方は原則として「道路の左側に駐車枠があり、時間制限駐車区間の標識のほかに駐車禁止の標識がないところ」です。

 さらにごく限られたエリアですが、東京都心にも「休日は駐車禁止ではない道路」があります。前述のパーキングメーターやパーキングチケット設置道路と同じく、利用できます。

 もちろんこうした方法はすでに広く知られていることから、繁華街から徒歩圏は“早い者勝ち”となり、空きがないことが多々あります。その場合に有力なのが、タクシーの併用です。

 じつは東京のタクシーは初乗りが安く、1052mまで410円、そして距離加算は237mで80円です。つまり1km以上離れたところにクルマを止めても、1000円未満で往復できるのです。繁華街のど真ん中にクルマを止め、3000円、4000円という駐車料金を支払うより、トータルでは安価に駐車できることになります。

 なお、駐車が認められているこうした道路でも、昼間12時間以上、夜間8時間以上の「長時間駐車」については、自動車保管場所法(車庫法)で違法とされるので、ご注意ください。

 最後に、車高が1.55m未満のクルマについては、あえてオフィス街などの機械式立体駐車場を使うという方法があります。

 現在、日本のクルマはミニバンが主流で、“背が低いクルマ”の多くは一部の軽自動車や営業用の社用車です。

 そのため、休日の稼働率が低くなる機械式立体駐車場では、低廉な上限料金を設定しているケースが多々あるのです。そうしたクルマに乗っている人は、ぜひ活用しましょう。