シティがルール違反? 金銭問題をプレミアリーグが3年にわたって調査と独紙が主張

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ドイツ『Der Spiegel』が、マンチェスター・シティに潜むルール違反をプレミアリーグが調査していると報じたことが話題となっている。

今や世界的なビッグクラブの仲間入りを果たしているシティ。その転機となったのは、2008年9月にUAEの投資グループ、アブダビ・ユナイテッド・グループ・フォー・デベロップメント・アンド・インベストメント(ADUG)がクラブを買収したことに始まる。

ADUGは、UAEの大統領府大臣が所有する会社であり、シティの所有権はその子会社であるシティ・フットボール・グループ(CFG)が持つことに。アブダビ王室の一員であるシェイク・マンスールがオーナーを務めている。

潤沢な資金をバックにチームを強化。ジョゼップ・グアルディオラ監督を招へいしてからは、さらにチームが強化され、タイトル争いを毎年繰り広げるまでに成長した。

そのシティだが、潜在劇なルール違反が調査されていると報道。主に「未成年選手への違法な支払い」、「スポンサー契約」、「元監督への隠された給与支払い」の3点にに焦点が当てられているようだ。

まず「未成年選手への違法な支払い」だが、『Der Spiegel』によれば、ルールに反して金銭の支払いを通じ、シティと契約するように若手有望株に圧力をかけたという。主に代理人に数百万ドルの手数料を支払っているとのことだ。

「スポンサー契約」とは、シティのスポンサーは、クラブには支払いの一部しかしていないということが疑われている。残りはオーナーのシェイク・マンスール氏が補填しているとのこと。政府の資金がクラブに流れているという疑いがかけられている。

そして「元監督への隠された給与支払い」だが、これは2009年から2013年まで指揮を執ったロベルト・マンチーニ氏(現:イタリア代表監督)が架空のコンサルタント契約を通じて、かなりの報酬を内密に受け取っていたとされるものだ。

いずれも『Football Leaks』の文書によって明らかになったとしているが、シティらはコメントを控えているとのこと。過去にはファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)に抵触するというリークもなされたシティだが、今回はどうなるだろうか。