コリン・ファレルが特殊メイクを施して演じたペンギン
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 DC映画『THE BATMAN−ザ・バットマン−』(公開中)のマット・リーヴス監督がリモートインタビューに応じ、先日製作が正式に決定した HBO Max のスピンオフドラマ「ザ・ペンギン(原題) / The Penguin」や、今後のユニバース構想について語った。

 リーヴス監督は2020年、ワーナーメディア傘下の米ワーナー・ブラザース・テレビジョンとオーバーオール契約を締結。『THE BATMAN−ザ・バットマン−』から派生したスピンオフシリーズを企画しており、ペンギン(コリン・ファレル)の単独ドラマや、悪人が収容される精神病院「アーカム・アサイラム」にフォーカスした作品が進んでいる。

 『ザ・バットマン』ユニバース立ち上げについて、リーヴス監督は以下のように語る。「私がやりたいことは、明確に“バットバース”として物語を描くこと。ユニバースの舞台はゴッサム・シティであり、今まで見たことのないバットマンや他のキャラクターたちが登場します。私がワーナーとオーバーオール契約を結んだ際、巨大なスクリーンで物語を楽しむ劇場用映画と、その物語の一部を別の領域で描く配信サービスの相互性に期待しました。『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』のように、魅力的なキャラクターを数多く描いてきた作品はたくさん存在します。まるで小説のように、チャプターが積み重なり、一つの物語が完成するのです」

 『ザ・バットマン』ユニバースが誕生すれば「どのキャラクターも映画から派生する物語として深掘りすることができる」と期待するリーヴス監督。コリンがペンギンを再演する「ザ・ペンギン(原題)」は、映画のその後が描かれると言われており、「『スカーフェイス』のように、ペンギンがゴッサムの暗黒街でのし上がっていくさまを描く」とコンセプトを明かした。

 バットマン2年目の物語を描いた『THE BATMAN−ザ・バットマン−』のように、今後のスピンオフでも各キャラクターの成長物語を扱っていくと明言したリーヴス監督。「我々が創り出した世界観では、セリーナ・カイルはまだキャットウーマンではありませんし、他のキャラクターの誕生に影響を与えるバットマンですらも、完璧なバットマンではありません。『THE BATMAN−ザ・バットマン−』はバットマンのオリジンストーリーではなく、他のキャラクターたちのオリジンストーリーなのです」と締めくくった。(編集部・倉本拓弥)