ロシアの侵攻を受けたウクライナから国外に脱出した難民を支援するため、民泊サービス・Airbnbは最大10万人のウクライナ難民に無料の短期住宅を提供することを発表しています。しかし、ウクライナ国内にはまだ多くの一般人が残っています。これらの人にも経済的な支援を行うべく、「Airbnbでウクライナ国内の民泊に宿泊予約をする」という方法がSNSで広まっています。

Ukraine Airbnbs receive bookings in effort to get money to residents | Airbnb | The Guardian

https://www.theguardian.com/technology/2022/mar/03/ukraine-airbnbs-booked-in-effort-to-get-money-to-residents-pay-not-stay

People say they're booking Ukrainian Airbnbs to support besieged locals

https://mashable.com/article/ukrainian-airbnb-bookings-donations

やっていることは非常にシンプルで、Airbnbでウクライナ国内、たとえばキエフ(キーウ)などに登録されている民泊を予約するだけ。ロシアの侵攻が行われている最中のウクライナに実際に宿泊したいというわけではなく、予約だけして宿泊費を払うことで、ウクライナの人々にお金を届けようという支援行為です。



通常、Airbnbは手数料として宿泊費の3%〜15%を徴収しますが、この行為が行われている現在、ウクライナの物件を予約するにあたって手数料はかからず、宿泊費はホストが全額受け取れるように設定されています。



Airbnbの共同創業者でCEOのブライアン・チェスキー氏もこの行為についてツイートを行っています。



なお、チェスキーCEOは先日、ロシアでのビジネス継続について一考するとコメントを出していましたが、3月4日13時にロシアとベラルーシでの全業務停止を発表しました。