ロサンゼルスで2017年9月撮影
 - (2022年 ロイター/MIKE BLAKE)

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[ロサンゼルス 15日 ロイター] - 米俳優アレック・ボールドウィンさんが西部劇映画の撮影現場で小道具の銃を誤射し、スタッフ2人が死傷した事故で、死亡した撮影監督のハリナ・ハッチンスさんの遺族が15日、安全を無視したとしてボールドウィンさんらを相手に提訴した。

 事故は昨年10月、ニューメキシコ州サンタフェ郊外の撮影現場で発生し、ハッチンスさんが死亡したほか、ジョエル・ソウザ監督も負傷。ボールドウィンさんは弾が入っていないとして銃を手渡され、カメラに向かって演技の練習をしていたところ、暴発させてしまったという。

 訴えたのはハッチンスさんの夫マシューさんと9歳の息子で、弁護士は「ボールドウィン氏や撮影現場の安全に責任を持つ他のスタッフ、彼らの無謀な振る舞いとコスト削減が、ハッチンスさんの無分別で悲劇的な死につながったことを訴える」と述べた。

 被告側の弁護士は、銃が安全かどうかを判断するのは俳優ではなく小道具担当者などだとして、ボールドウィンさんに責任はないと主張した。