モバイルおよびPC向けのウェブブラウザであるOperaを開発するOpera Softwareが、Windows・macOS・iOS・Android向けの新しいブラウザ「Opera Crypto Browser」のベータ版を発表しました。

Introducing Opera’s new Web3 initiative: Crypto Browser Project now available in public beta for Windows, Mac and Android - Blog | Opera Crypto

https://blogs.opera.com/crypto/2022/01/opera-crypto-browser-project-web3/

Opera's new 'crypto browser' makes collecting NFTs shockingly easy

https://mashable.com/article/opera-cryptocurrency-browser-beta

Opera Softwareは2018年に仮想通貨ウォレットと基本的なWeb3サポートを備えたブラウザをリリースしましたが、これに代わる新たなブラウザと位置づけられることとなるのが「Opera Crypto Browser」です。

インターネット上ではより分散化が重視されるようになっており、ウェブにアクセスするためのツールであるブラウザも、Web3やブロックチェーンテクノロジーを中心に構築される必要があります。Opera Crypto Browserはブロックチェーンテクノロジーをより理解しやすく、使いやすくするためのもので、Opera Softwareは「仮想通貨愛好家や、新しく仮想通貨やNFTを探したい人々を受け入れることができる製品を作る必要があります。我々の信念は、ブロックチェーンの世界に専用のブラウジング体験を提供することです」と記しています。

PC版(左)およびモバイル版(右)Opera Crypto Browserのホーム画面は以下の通り。



Opera Crypto Browserは分散型アプリとして動作するように設計されており、Web3に焦点を当てたさまざまな組み込み機能と、Operaと同じChromiumベースの高速ブラウジング機能が実装されています。ホーム画面にある「Crypto Corner」では、最新のブロックチェーン関連ニュース、業界イベントカレンダー、NFT、暗号コミュニティ、教育コンテンツ、ポッドキャストなどにアクセスすることができます。

また、拡張機能をインストールせずにブラウザから直接仮想通貨にアクセスしたり、仮想通貨ウォレットにサインインしたりすることもできる、新しい非管理暗号ウォレット機能も含まれています。Opera Crypto Browserおよび暗号ウォレット機能は「間もなくオープンソースとしてリリースされる予定」とのことで、これによりセキュリティが担保されます。

Metamaskなどのサードパーティー仮想通貨ウォレットを利用することも可能。外部サービスを安全に利用できるように、Crypto Browser Projectのクリップボードを外部サービスが傍受しないよう設計されています。



海外メディアのMashableは「VisaやMasterCardのクレジットカードを使ってRamp経由でイーサリアムも買うには数分かかりますが、Opera Crypto BrowserならOpenSeaやRaribleに直接アクセスして簡単にNFTなどを購入できます」と記しています。

なお、iOS版は後日リリース予定とのことですが、Android版はすでに配信されています。

Crypto Browser - Google Play のアプリ

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.opera.cryptobrowser