Appleが2020年11月に発表したSoC「M1」を搭載した「MacBook Air」などの製品は、特定のモニターに映像を出力した際に、適切な解像度で出力されない問題が報告されています。この問題を仮想ディスプレイを利用して解決するソフトウェアが「BetterDummy」です。

GitHub - waydabber/BetterDummy: Software Dummy Display Adapter for Apple Silicon/Intel Macs to Have Custom HiDPI Resolutions.

https://github.com/waydabber/BetterDummy



This is why your external monitor looks awful on an M1 Mac • The Register

https://www.theregister.com/2021/12/03/apple_m1_drivers/

M1搭載のMac製品はHiDPIと呼ばれる解像度を適切に表示するモードを有効にしないため、特定のモニターに映像を出力した際に正しい解像度で表示しないという問題を抱えています。さらに、M1搭載のMacはモニターが利用できる最大解像度を認識せず、WUHD(5120x2160)対応モニターにUWQHD(3440x1440)の解像度で表示する場合があるとのこと。

BetterDummyは、ソフトウェア側で作成した仮想モニターをMacに接続し、HiDPIをオンにして、実際のモニターにミラーリングすることで正しい解像度での出力を可能にするソフトウェア。HiDPIをオンにすると2500×1000ピクセルに変換される5000×20000ピクセルのモニターの場合、8000×3000ピクセルの仮想モニターを作成し、実際のモニターに4000×1500ピクセルの解像度で明瞭さを維持しながら表示するといった使い方もできるとのこと。



BetterDummy開発者のIstván Tóth氏は、Macの問題について「主にmacOSの問題であるため、Appleはこの問題を修正できます。Appleはユーザーがカスタム解像度を選べる機能を提供するべきです」と述べています。