Googleが自社開発のスマートウォッチを2022年にリリースすると報じられています。Googleはこれまでスマートウォッチ向けのOSは開発していたものの、スマートウォッチ本体は開発していませんでした。Androidを開発し、PixelシリーズをリリースするGoogleがスマートウォッチをリリースすれば、Apple Watchを展開するAppleと対抗することになると考えられます。

Google is making its first in-house smartwatch that could launch in 2022 - The Verge

https://www.theverge.com/2021/12/2/22814461/google-pixel-watch-wear-os-2022-rohan

The long-rumored Pixel Watch might finally arrive next year

https://www.xda-developers.com/the-long-rumored-pixel-watch-might-finally-arrive-next-year/

Googleがスマートウォッチを自社開発していることは2018年に報じられましたが、結局リリースはされていませんでした。ただし、Googleはスマートウォッチ向けOSの開発は以前から続けており、Android Wear、Wear OS by Google、そしてSamsungと共同でWear OS Powered by Samsungの開発を進めています。

Business Insiderが入手した内部文書によると、Googleが開発中のデバイスは「Rohan」というコードネームがつけられているとのこと。Rohanの存在自体は2021年4月にYouTuberのJon Prosser氏が示唆していました。

Google Pixel Watch - HERE YOU GO! EXCLUSIVE first look! Design, release date and more! - YouTube

Rohanは社内で「Pixel Watch」「Android Watch」と呼ばれることもあるそうですが、実際にどんな名前になるかは不明。会議ではすでに上級管理職が従業員に「2022年に発売する予定」と伝えており、順調にテストが終われば2022年春にはリリースできる可能性も示したそうです。

四角いApple Watchと異なり、Rohanは丸い形状で物理的なベゼルはなく、歩数計測や心拍数モニターなどの基本的なフィットネストラッキング機能を搭載しているとのこと。Rohanの開発は2021年に加速しており、すでにGoogle従業員によるRohanのテスト使用とフィードバックの段階に進んでいるそうです。そのため、Rohanの機能や見た目については変更される可能性が十分あります。



RohanはGoogleが2021年1月に買収したFitbitのフィットネストラッカーとは別に、Pixelハードウェアチームによって開発が進められているとのことですが、情報筋によれば、GoogleはFitbitをデバイスおよびサービス部門に統合し、ウェアラブルチームもFitbitと合流したとのこと。内部では「Nightlight」と呼ばれるコードネームで、Wear OS搭載Fitbitの開発も行われているそうで、Rohanと一緒に発表される可能性もあるとBusiness Insiderは報じています。

Googleの広報担当者はBusiness Insiderの取材に対して「私たちはウワサや臆測についてはコメントしません」と回答しています。