2019年には「第1回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」優勝、2021年の「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」ではファイナリストユニットに参加など、バツグンの歌唱力で定評のある元SKE48の野島樺乃


そんな野島が率いる 4人組新世代女性ボーカルグループ「et-アンド-」が、11月24日(水)にデビューミニアルバム『toi et moi』をリリースする。今回は野島を含む「et-アンド-」メンバー全員を訪ね、『toi et moi』リリースへの意気込みや魅力、制作秘話を聞いてみた。


――ミニアルバムながらも既存のガールズグループの枠には収まらないサウンド、そして4人の個性とスキルの高さが詰め込まれた作品に仕上がっています。デビューから今回のミニアルバム「toi et moi」までかなり駆け足でしたが、制作はいかがでしたか?

野島樺乃

私たちは7月にデビューさせて頂き、この3ヵ月間ほぼほぼ1ヵ月に1度リリースという駆け足でやってきたんですが、今作はダウンロード作品ではなく、初のパッケージです!

店頭にCDが並ぶということで、改めて「アーティストになった」という手応えを感じています。

形として残るCDを出せたのは本当に嬉しいことです。


栗本優音

生まれて初めてCDという形になった作品を出させて頂くということで、まだ実感がわかない状況です。

実際に店頭で商品棚に並んでいるのを見てみないと実感はわかないかもしれません。

それでも嬉しいですし、幸せです!


――みなさんCDという形でのリリースに強い思いをお持ちですね!そうなると発売日はどのように過ごされる予定ですか?

栗本優音

もちろんお店に見に行きたいです!写真も撮りたいですね!

実はこの衣装のまま4人でお店に行こうかという話も出ているんです!


一同

(笑)。


――それは店員さんもビックリされるでしょうね(笑)。仲も良く結束力の強いみなさんですが、出会いのタイミングから打ち解けるまでも早かったんですか?

野島樺乃

4人とも、それぞれが個々に続けていた別々の活動を経て出会ったわけなんですが、1つ共通点として、「歌手になりたい」という思いがあったんです。

同じ目標があって、これまでに積み重ねてきた経験をお互いが活かせる、4人で大きな目標に向かえるということで、早い段階で一つになれました。


山崎カノン

『toi et moi』は、そんな私たちの名刺代わりにもなる作品になっていますので、この『toi et moi』を全国に広めていけたらと思っています。


――「et-アンド-」の名刺代わりにもなるという作品、Debut EP『toi et moi』ですが、込められたメッセージなど教えてください。

野島樺乃

タイトルの『toi et moi』(トワ・エ・モア)は、フランス語で「あなたと私」という意味なんです。

このDebut EPを手にとって頂いた “あなた” と、私たち “et-アンド-” を繋ぎ、「はじめまして」の気持ちや新しい出会いを届けたい、という願いを込めて作りました。


モラレスきあら

今回の『toi et moi』は6曲入りなんですけど、全て曲調が違いますし、色合いも違います。

私達も1人1人が個性豊かで、被るところがない人材であることを紹介出来ている作品です。

歌声や歌い方、表現方法も様々ですので、この『toi et moi』は、カノンの言う通り「私達はこういう存在です」と名刺のように渡せる作品に仕上がっています。


――「et-アンド-」は楽曲プロデューサー・菊池一仁さんのエモーショナルなサウンドが印象的ですが、菊池さんのプロデュースはどのような経緯で?

野島樺乃

私は6年間SKE48として活動させて頂いてきたんですが、活動の中で2019年「第1回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で優勝することが出来たんです。

この優勝から、「菊池さんをプロデューサーとする企画があるんだけど」と事務所からお話があり、私の「歌手になりたい」という思いが花開きました。

私と同じく「歌手になりたい!」「チャレンジしたい!」という思いでオーディションを勝ち残ってくれたのが、今のメンバーです。


――野島さんはSKE48時代を含めると二度目のデビューとなりますが、今回のデビューに対する強い思いと熱量が感じられます。ご自身でも印象は違っているのでしょうか。

野島樺乃

SKE48のシングルCD(「FRUSTRATION」TYPE-D)のカップリングにソロ曲を収録させて頂いたこともあるんですが、今回のDebut EPは本当にゼロから一つの物を生み出せた一枚、自分たちで考えて作り上げた一枚になっているので、思いが強く表れているのかもしれません。


――レコーディング時の印象的な出来事や記憶に残っているエピソードなどございましたら教えてください。

モラレスきあら

私はデビュー曲の『#tokyo』で初めてRAPに挑戦したんですよ。


――ホントですか!?以前から当たり前のようにやってらしたかのような貫禄でしたよ!

モラレスきあら

ありがとうございます。これも「RAP、やってみたら?」って私の可能性を引き出してくれたのが、菊池さんなんです。

さらに『toi et moi』6曲の中で挑戦しているRAPは、どの曲も同じRAPじゃないんです。なので、どの楽曲もレコーディングは大変でした!


――中でもこれは大変だったというRAP部分はどの曲でしたか?

モラレスきあら

樺乃が作詞をしてくれている、『BIBIBI』ですね!

かなり時間がかかりました。

サーカスをイメージした楽曲なので、菊池さんから「ワイワイしながらも、悪ノリしたRAPを低い声で!」って指示があったんですよ。

私はRAP自体が初心者だったので、「悪いRAPってなに!?できないし!」と思ってしまって。そうしたら菊池さんが照明を暗くしてくれたり、スタジオの雰囲気づくりをしてくださったので最終的に最高の物が出来上がりました。

イスにも深く沈み込む“悪い座り方”を教えて下さったり。


一同

悪い座り方(笑)。


山崎カノン

私は1曲目に収録されている、『Newton』が大変でした!

囁くような、ウイスパーボイスで歌うという扉を菊池さんが開いてくださったんですが、最初は囁きの具合がわからなくて、音量が小さすぎるんですよ!

“囁きだけど、通る声”を出す必要があったので、自分なりに試行錯誤していたんですが、うまくいかなくて…。

そんな時、菊池さんから「寝起きな感じでいってみよう」という、私のイメージしやすいアドバイスがあったんです!

このアドバイスのおかげで、挑戦が上手くいったので驚きました。


栗本優音

私も『#tokyo』のレコーディングが大変でした!

初のポエトリーリーディングやハイトーンボイスに挑戦したんですが、ハイトーンボイスの楽な声の出し方を掴めていなかったんです。

すぐに声が裏返ってしまったりで時間がかかってしまって…。

そんな時に菊池さんから、「アリアナ・グランデさんになった気持ちで歌って!」というアドバイスがあったんです。

これが、見事にハマってしまって!

「やったるわ!任せろや!」くらいのやる気が出て、やり切ることができました!


一同

(笑)。

――MVもスマホ視聴を意識した、業界的には画期的な作品に仕上がっています。撮影時のエピソードなど教えてください。

野島樺乃

『Eenie, meenie, miney』のMV撮影は凄く楽しくて印象に残ってます。

夏に海での撮影なので、浜辺で走ったり、砂浜に360度カメラを立てて交代交代に踊ったり回ったり、みんなではっちゃけてしまって!

あんまりないくらいの盛り上がりでしたね!


――万有引力の発見や「運命の引力」がテーマになっている楽曲『Newton』にちなみまして、みなさんが今「惹かれている」ものや事柄をおしえてください。


栗本優音

ハイっ!!


――凄い!大喜利に挑むお笑い芸人さんくらいの速さじゃないですか!

栗本優音

ありがとうございます!


一同

(笑)。


栗本優音

私は少し前から愛犬のお散歩中に出会うかわいいお花の写真をエモく撮ってみたり、加工したりすることにハマりはじめて、そこからボールペンでお花の絵を描いて、色鉛筆で塗ったりしてます。

ちなみに愛犬は色素が薄くて、透き通るようなイケメンなんですよ!

なので、私の中のイケメンでパッと思い浮かんだ、ハウルの動く城のハウルから名前を頂き、ハウルと名付けました。

普段はハウって呼んでるんですけど、叱る時だけはハウル!って言ってます(笑)。


――素晴らしいご趣味と愛犬エピソードですね!挙手の速度にも納得です!

一同

このあとイヤだな〜(笑)。


モラレスきあら

あ、それで言うと私も愛猫との暮らしに惹かれてるとかハマっていると言うより…、もう全てです!

これまでは用事がなくても出かけたりする、アウトドア派だったんですが、もうすっかりインドア派になってしまいました。

愛猫は今2か月くらいなんで、もう人間の赤ちゃんと一緒なんですよ!

優しく抱っこしてあげてると、ウトウトし出してそのまま寝ちゃうんですよ〜!

もうかわいくて家から出られないですね!ずっと猫じゃらしで遊んでます!


山崎カノン

私は食べ物なんですが、チーズに惹かれています。

もともとチーズ好きなんですが、最近改めてチーズって凄いなと思っていて。

どんな料理にもかけたり、まぶしたりして美味しく世界観を変えられるし、もちろんそのまま食べても美味しいですし。

ちょっと前はカマンベールチーズだったんですが、今はクリームチーズにハマっていて、あの青いパッケージのキリクリームチーズなんかは何個でも食べられちゃいますね!


――何個でも食べられちゃうのは凄いハマりっぷりですね!普通は2個くらい食べたら、もういいかな〜ってなっちゃいますからね!

山崎カノン

何個でもいけます!


一同

(笑)。


野島樺乃

私は飲み物ですね。9月6日が20歳の誕生日だったので、お酒が飲めるようになったんです。

まだまだ強いお酒は飲めないし、炭酸も苦手なんですけど、少しずつお酒に慣れていこうと思って。

色んなお酒が飲めるようになりたいんですが、今は梅酒にハマってます!

――それでは『toi et moi』の話題に戻りまして、みなさんお気に入りの一曲とその理由を教えてください。

野島樺乃

私は『Eenie, meenie, miney』ですね!

王道の夏曲なので、凄く盛り上がれるし、サビがキャッチーなので自然に口ずさみたくなるんです!

私の周りのお友達も、「この曲好き!」って言ってくれる子がホントに多いです。

自分たちが時間をかけて作ったものが、こうやって「好き」「いいね」って言ってもらえる度に、もっと好きになれます!


栗本優音

私は『#tokyo』ですね。

初めてのシングルでどの曲も1人1人の個性が出ている作品に仕上がっているんですが、この曲は私がポエトリーリーディングやハイトーンボイスという境地を開拓出来た作品でもあるので、思い入れ強いです。


モラレスきあら

私は『Blue bird』ですね。

この曲のRAPパートは、ハードじゃないけど、上手く歌えたらめちゃくちゃ気持ちいいという感じなんですよ!

その代わり上手に歌えなかったら、ダサくなっちゃうという。

なのでここは、自分なりに解釈して練習して挑んでいます。

もちろんCDに入ってる『Blue bird』のRAPパートは気持ちよく歌えたものなんですが、日々進化もしています。

マンスリーライブに足を運んでもらえると、ライブ版は違うな!と感じて頂けるとおもいます。

CDだけではなく、ライブでも聴いてほしいという思いの強い曲です。


山崎カノン

私は『Matryoshka』が気に入っています。

『toi et moi』の中では1番異国感があって、印象的です。

サビで同じ言葉が繰り返されているので、頭に残るところも気に入っています。

間奏部分のダンスはメンバーみんなで振付を考えたものなので、ここもライブでの見どころだと思っています。


――それでは最後になりますが、『toi et moi』の魅力をお1人ずつの感性でよろしくお願いいたします。

栗本優音

『toi et moi』と名付けた思いとして、何かと私たちを繋げる、はじめましての気もち、新しい出会いを届けたいという気持ちが込められています。

このような意味合い踏まえて、6曲を聴いて頂けると嬉しいです。


モラレスきあら

先ほど、『toi et moi』は私たちの名刺ですと渡せるくらいの作品ですと紹介しましたが、それくらい色んな曲調にチャレンジした1枚になっています。

色んな私達が見れる一枚でもありますので、是非楽しんでください!


山崎カノン

私達「et-アンド-」は4人とも声質が全く違うので、そこが魅力でもあります。

個性の出ている6曲が詰まっているので、より多くの方に「et-アンド-」を広めていければと思っています。


野島樺乃

私達「et-アンド-」初のパッケージ作品です。

最近の音楽業界では配信楽曲が中心になり、イヤホンで聞く機会が多くなっているかと思います。

歌詞に注目するタイミングが少し減っているように感じるので、是非このCDで歌詞カードを見ながら曲を聞いて頂けると嬉しいです。

歌を聞いて、歌詞の伝えたいこと、歌詞と歌声のマッチなんかに注目して頂ければと思っています。