新型アウトランダーのコンセプトは、「BOLD STRIDE(ボールドストライド)」で、ドライバーが自信を持って新しい一歩を踏み出せる力強さや頼もしさを表現したそう。これはまさにエンゲルベルクツアラーのコンセプトとも合致。
 
デザイン面では、全体のフォルムが水平基調となり、張りのある面とエッジの利いたシャープなキャラクターラインがコントラストを生みだしている。フェンダーの大胆な張り出しなどで、ワイド感や力強さを表現しながら安定感のあるスタンスを創出。
 
フロントフェイスはダイナミックシールドがこれまでよりもシャープかつ厚みのあるデザインとなったことで、“力強さ”や“守られている感”がこれまでよりも増した印象。アクの強いソース顔へ進化している。
 
リヤまわりは、キャビンの絞り込みと大きく張り出したフェンダー部によりグッと安定感を持たせた。バンパー下部にはアンダーガード風デザインを取り入れることでSUVらしい機動力を演出。これまでよりもオフロード指向を高めたデザインでまとめている点にも注目したい。
 
オンロード指向の強いシティ派SUVとしての登場から20年の節目となり、4度目の進化を遂げるアウトランダー(国内販売モデルとしては16年で3度目)。本格クロスカントリーモデルのパジェロなき今、その重責をも担うからこそ、「もっと遠くまで行ってみたい、今までよりも一歩先に踏み出してみたい」と期待させる力強いフォルムをまとっているように見受けられる。
 
また、国内ではPHEV一本勝負となることから、見た目の進化だけでなく、中身の深化も大いに気になるところではなかろうか。

ちなみに、アウトランダーの元祖「エアトレック」の車名は、中国で2021年内に発売を予定するEV(電気自動車)のクロスオーバーSUVに冠することが上海モーターショーで発表されている。

〈文=ドライバーWeb編集部〉