デンマーク代表「歴史上最高の選手たち」10名

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クリスティアン・エリクセンが心臓発作で倒れるという事故がありながら、決勝トーナメントへの進出を決めたデンマーク代表。26日にはウェールズとのベスト16を戦う予定となっている。

今回は『Sportsmob』から「デンマーク代表の歴代最高の10選手」をご紹介する。

ミカエル・ラウドルップ

1964年に生まれたミカエル・ラウドルップは、おそらく史上最高のデンマーク人選手であろう。サッカーの歴史上でも最も技術的に高かった人物の一人である。

1982年にイタリアへと渡り、ラツィオやユヴェントスでプレー。そしてバルセロナへと移籍し、ヨハン・クライフが率いた「ドリーム・チーム」の一員として印象的な活躍を見せた。その後最大のライバルであるレアル・マドリーに移籍するという「禁断の選択」でも話題に。

ピーター・シュマイケル

「スタージャンプ」と呼ばれるユニークなテクニックで知られた名守護神シュマイケル。1987年にブレンビーでキャリアをスタートさせ、若くしてデンマークリーグを4連覇。そしてマンチェスター・ユナイテッドへと引き抜かれていった。

アレックス・ファーガソン監督が率いるチームで絶対的な存在となり、そして代表チームでも14年間に渡ってゴールマウスを守り続けた。同国において彼が持つ129capは最高記録である。

クリスティアン・エリクセン

先日行われたEURO2020のフィンランド戦で心臓発作を起こしてしまったエリクセンは、現役選手の中ならば最も偉大な存在であろう。若くして天才と評価された彼は数々のビッグクラブから誘いを受けたが、アヤックスでプレーすることを選んだ。

それは大正解となった。2010年からアヤックスのトップチームで大ブレイクし、トッテナム・ホットスパーへとステップアップ。そして昨年インテルへと移籍し、当初は苦戦したものの徐々に復活。今季はクラブに11年ぶりのスクデットをもたらした。

プレーベン・エルケーア

1970年代から80年代にかけて活躍したデンマークの歴史上最高のストライカー。1977年に加入したケルンではバイスバイラー監督と対立してしまったものの、その後ロケレンとエラス・ヴェローナでプレーし活躍を見せた。

非常に強力なフィジカル、そして優れたドリブル能力を兼ね備えたダイナミックな選手だった。またヘビースモーカーのサッカー選手としても有名である。代表では69試合38ゴールを記録した。

ブライアン・ラウドルップ

ミカエル・ラウドルップの弟に当たるブライアンも、同じくデンマークの歴史上屈指の選手だ。信じられないほどのスピードとボールコントロールを備えた、テクニカルでクリエイティブな選手だった。

おそらくブライアンとミカエルはワールドカップで一緒にプレーした兄弟の中で最も才能あるコンビだった。ブライアンはミカエルよりも自分でゴールを決めることを好み、同時起用してもうまくいった。

モアテン・オルセン

1949年生まれのモアテン・オルセンは、1983年と1986年にデンマークの年間最優秀選手に選ばれた名プレーヤーであり、そして後の名監督でもある。

彼はキャリアを通してゴールキーパーを除く全てのポジションでプレーした稀有なオールラウンダー。20代後半になってから外国に挑戦してアンデルレヒトで活躍。それからケルンへと移籍し、そこでキャリアを終えた。2000年からは15年にわたってデンマーク代表監督を務め、指揮官としても2度のワールドカップとEUROに出場している。

アラン・シモンセン

現在69歳になったアラン・シモンセン。彼は決して大柄ではなかったが、フィジカルが強く、スピードが豊かで、そしてテクニカルだった。難しい状況でもゴールを決められる偉大なストライカーであった。

初期のキャリアではボルシア・メンヒェングラードバッハで成功を収め、ビッグクラブから注目を集める存在に。そして後にバルセロナへと移籍し、外国人枠の問題で登録から外れるまで活躍を見せた。

カスパー・シュマイケル

ピーター・シュマイケルの息子として1986年に生まれたカスパー。父が所属していたマンチェスター・シティでキャリアをスタートさせたが、若い頃は下部リーグのクラブにローン移籍を繰り返すだけの3番手に過ぎなかった。

しかし2011年に移籍したレスター・シティではプレミアリーグ優勝を成し遂げるなど大きな成長を遂げ、デンマーク代表でも守護神として定着。2013年から今まで68試合に出場している。

ダニエル・アッガー

10年間もの間リヴァプールでレギュラーを務めたアッガー。それほど多くのタイトルに恵まれたわけではないが、アンフィールドで長くプレーすることがどれだけ難しいか。彼は優れたリーダーであり、ボールを持っても冷静で、強烈なキックも持っていた。

怪我が多かったために早期の引退を余儀なくされてしまったものの、2007年と2012年にデンマークの年間最優秀選手に輝き、スターが不足していた時期の代表を支えていた。

ヨン・ダール・トマソン

フェイエノールトで小野伸二とともにプレーしたことで知られる万能ストライカー。18歳でヘーレンフェーンのトップチームにデビューし、エールディビジで最優秀若手選手賞を獲得した。

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ニューカッスルを経てフェイエノールトに移籍し活躍を見せると、その後ミラン、シュトゥットガルト、ビジャレアルなどでプレーしている。晩年は大きな怪我の連鎖に悩まされ、2011年に現役を引退した。デンマークの年間最優秀選手には2回、2002年と2004年に輝いている。