結婚、離婚は避けたほうがいい!? 「天中殺」の時期にやってはいけないこと
天中殺(てんちゅうさつ)とは、算命学の中で使われる言葉で、四柱推命では空亡、六星占術では大殺界という名前でも呼ばれます。大きくは12年に1度やってくる“人生清算の時間”ともいえる時期で、2年間続く期間のことです。
エネルギーが外に向かいにくくなる時期のため、評価されない、物ごとがうまく進まない、トラブルが押し寄せてくる、感情的になるなどの状況があらわれてくるのが特徴。これらのことから、みんな天中殺にあまりいいイメージを持っていないんですね。
■天中殺の時期にやってはいけないこと
天中殺の時期は、季節でいえば冬です。
冬は、どんなに畑を耕して種を植えても、芽は生えてきにくいですよね。たとえ芽が出たとしても、とても弱々しかったり、すぐにしおれてしまったり。昔から農業に携わる人々は、冬に無理やり何かを始めたり育てたりせず、その前に越冬の準備をして静かに春が来るのを待つのです。
そんな冬の時期をイメージさせる天中殺の間に、やってはいけない、なるべく避けるべきことやイベントなどを5つご紹介します。
◎結婚・離婚
結婚や離婚の決断と行動は、なるべく天中殺の前や後に行うことことをオススメします。
結婚や離婚は、人生を大きく左右するイベントです。特に離婚は結婚の数倍の労力が必要だとよく聞きますよね。また、天中殺は一生かけて行うことを始めないほうがいい時期。結婚は、相手と一生添い遂げようという覚悟を決めることですから、なおさら避けるべきでしょう。
ただし、結婚を夢物語にせず、精神的な成長を得られる機会だと捉えるならば、天中殺の時期の結婚は試練と共に実りも多くもたらします。国際結婚や再婚などは、天中殺の時期でもうまくいくともいわれています。
いずれにしろ、天中殺の時期は、行動よりも静止の時間。2人の愛を確実に紡いだり、あるいは2人の関係や気持ちを整理したりする時間として使うほうが賢明のようです。
◎受験・就職・転職
受験・就職・転職も、なるべく天中殺の時期に無理に行わないほうがいいでしょう。ただ、受験や就職などは、自分の意思や希望だけでは決められないことですよね。
天中殺とは、人生の歯車がかみ合わない時期。天中殺の時期に受験や就職試験に受かって、そこにいざ入ってみたら、「想像していたのと全然違った」「期待が裏切られた」ということも多々あります。
もし、受験や就職が天中殺と重なってしまう場合は、その学校に期待をしすぎたり、会社に一生骨をうずめようと気合を入れすぎたりしないこと。「楽しくやれればいいか」「うまくいかなかったら、またそのとき考えよう」ぐらいの気楽さを持ちましょう。「ここでうまくいかなかったらどうしよう」と、自分を追い込まないことが大事です。
◎起業・新規立ち上げ
天中殺の時期は、起業や新しい事業の立ち上げといったことも避けるのが賢明です。
長年やってきた仕事で独立したい、自分の趣味や深めた知識・技術で事業を立ち上げたいと思うのはとても喜ばしいこと。でも、これもやはりタイミングが大事。自分が船の舵取りをするということですから、身体や心のバイオリズム、バランスなどを観察して、内面と話し合いながら進めていく必要があります。
天中殺は、心身の状態が乱れやすくなる時期。健康な身体や心なしでは、何ごとも続きませんし、うまくいきません。また、身体のエネルギーの状態は、そのまま経済的な豊かさにつながります。独立したら自分しか頼る人がいないからこそ、自分の健康にこれまで以上に注意が必要です。
◎引っ越し・家を建てる
天中殺中は、家の新築や引っ越しもオススメできません。
人生の中で、一度は引っ越しをした経験があるという方はたくさんいらっしゃると思います。よく思い出してみてもらうと、引っ越しの作業ってとても大変ではなかったですか?
しかも、新しく家を建てるとなったらなおのこと。
土地を探して決めて、建築会社を探して契約して、現場に何度も足を運んで進捗を見て、大工さんたちに気を使って、水道やガス、電気なども契約して、近所の人たちにあいさつ回りをして、家が建ったら引っ越しをして一通り住めるようにする…。想像するだけでもエネルギーを使いますよね。
天中殺は、エネルギーをためて次のステージに勢いよく飛び出すための時期。家主となる人が天中殺の時期に家を建てると、命に関わるほどのエネルギーの枯渇を引き起こしかねません。天中殺を上手に乗り切るなら、天中殺の期間は新居のアイデアをあたためて、時期が来たらすぐにでも取り掛かれるような準備期間にしておきましょう。
◎大きな契約・買い物
天中殺のあいだは、身体と心、マインドや精神がアンバランスになる時期。
・注意力が散漫になる
・決断力が弱まり優柔不断になる
・判断力が鈍る
・感性や直感が鈍感になる
などが起こりやすくなるといわれています。
契約や交渉事には、鋭い判断や、損失を最小限に抑える注意力、素早い決断力や全体を俯瞰する感性などが必要です。天中殺のあいだは、どんなに頑張ってもこれらをいつものように、あるいはこれまで以上に使うことができません。
天中殺に入ったら、大きく手を広げることより、これまで築いてきた仕事や人間関係の信頼を継続させることにエネルギーを使うよう意識しましょう。