中国は近年、空前のペットブームに沸いている。なかでも、日本原産の「柴犬」が人気で、たとえ欲しくても簡単には買えないほどの人気だという。中国にも「中華田園犬」と呼ばれる、柴犬に似た種類の犬がいるのに、日本原産である柴犬のほうが人気だという。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国は近年、空前のペットブームに沸いている。なかでも、日本原産の「柴犬」が人気で、たとえ欲しくても簡単には買えないほどの人気だという。中国にも「中華田園犬」と呼ばれる、柴犬に似た種類の犬がいるのに、日本原産である柴犬のほうが人気だという。中国メディアの百家号は23日、「中国で柴犬のほうが中華田園犬よりも人気の理由」を分析する記事を掲載した。

 記事は、柴犬には中国原産の中華田園犬にはない魅力がいくつかあると紹介している。まずは「見た目」の違いで、たとえ似ていると言っても「柴犬のほうが顔と頭が丸く、三角にピンと立った耳が何とも愛くるしい」と伝えた。触り心地も柔らかくてもふもふしていると指摘した。中華田園犬は、顔立ちがよりシャープで、毛の質が硬くてごわごわしているとした。

 「性格」にも違いがあり、柴犬のほうが活発で愛きょうがあり、遊ぶのが好きだと紹介し、ペットとして魅力的だと伝えている。一方、中華田園犬は飼い主に忠実で、警戒心が強いため、より番犬向きだという。

 また中国ならではの理由として、柴犬は「数が少ない」希少種のため、虚栄心から買いたがる人や、「海外のものは良いものだ」というイメージ先行で人気が高まっている現実も指摘している。確かに、中国ではペットをアクセサリー感覚で購入してしまう人が多い。

 記事は最後に、「どのペットを選ぶにしても、生き物を飼うなら大切にして」と呼び掛けている。中国には、ブームに乗ったペット初心者が多いと思われるが、命を預かっているという自覚を持ち、最後まで責任感をもって飼ってほしいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)