珍しい西洋野菜で作る贅沢なポトフが登場! ムラサキ色のスープの正体は?

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ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月〜金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。


4月21日(水)の放送は、神奈川県三浦市で昼めし旅。三浦市といえば、ご存知三崎港のマグロや、大根、キャベツなどの産地として知られています。さっそくタレントの稲村亜美さんがご飯調査!

珍しい西洋野菜で作るポトフ&ステーキ


何やら珍しい野菜を作っている農家さんがあるそうで、調査に向かった稲村さん。「青木農園」の青木きみえさんにお話を伺います。


まずは、別名「ちりめんキャベツ」とも呼ばれる「サボイキャベツ」を見せていただきました。一般的なキャベツとは違い、葉がメロンのように網目状になっています。フランスのサボイ地方で作られていたことがその名の由来。葉がしっかりしており、熱を加えても煮崩れしにくいのが特徴。特にロールキャベツに最適なのだとか。


続いて、まるでサツマイモのような色をしたニンジンを見せていただきました。普通のニンジンより皮が薄く、甘みが強いのが特徴。生のままサラダなどに使われることが多いそうです。


こちらのクリーム色のニンジンは、ムラサキ色のニンジンよりも柔らかい香りでクセがないのだとか。

青木さんの取引先は、ほとんどがフレンチやイタリアンのレストラン。シェフの要望に応えているうちに、珍しい西洋野菜ばかり育てることになったのだそうです。現在は、バターナッツかぼちゃや、アーティチョークなど、年間80種類以上の西洋野菜を栽培しています。この日、畑で収穫した野菜はこちら。サボイキャベツやニンジンのほかに、ラディッシュ、赤軸ホウレンソウなどが採れました。さっそく、例のお願いを...。


「あなたのご飯、見せてくださ〜い」!

交渉成立! 収穫したサボイキャベツでポトフを作るそうです。


キャベツを4分の1に切って、そのうち2つを、水を張った鍋に入れます。ニンジン、タマネギも適当な大きさに切って入れます。


コールラビは地中海沿岸原産のアブラナ科の野菜で、カブのようにふくらんだ茎を食べます。サラダはもちろん、煮てもおいしいのだそうです。こちらも切って鍋へ。ウインナーも入れて、中火で煮ること約30分。


うっすらとムラサキニンジンの色が出ました! 野菜のうまみを活かすため、味付けはシンプルに塩のみ。採れたて野菜たっぷりのポトフが出来上がり!

次の1品は、先ほど残しておいたサボイキャベツの半分を使ってステーキに。


フライパンにたっぷりのオリーブオイルをひき、たっぷりのおろしニンニクを入れ、七味を振りかけます。そこへサボイキャベツを並べて焼くだけ。


ひっくり返して両面に焼き色がついたら、サボイキャベツのステーキが完成!


こちらが、青木農園のお昼ご飯。


アクが少なく生で食べてもおいしい赤軸ホウレンソウは、サボイキャベツを焼いた際に残った油を使い、塩を振って軽く炒め、溶き卵でくるんでオムレツに。自慢の西洋野菜を使った料理が並びました。

野菜作りを続ける秘訣について「責任を持って作っていけばいろいろな人が寄ってきてくれる」と話す青木さん。これからもおいしい西洋野菜をたくさん育ててくださいね。ありがとうございました!

職人を支える三崎の味、絶品マグロアボカド丼


続いて、約束していた職人さんのもとへ。


三崎港のすぐそばにある「三富染物店」。江戸時代から続く老舗です。現在は大漁旗を中心に、年間600枚もの旗を手作業で染めています。七代目の三冨由貴さんに作業場を見せてもらったところで、例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ〜い」!

交渉成立! 本日の晩ご飯は、マグロアボカド丼だそう。


まずは漬けダレ作り。しょうゆとみりん、砂糖を加え、ワサビとショウガで少し辛味をきかせます。マグロの赤身をぶつ切りにしたら漬けダレに投入。さらにアボカドも適当な大きさに切って漬けダレに入れ、ゴマを少々まぶします。


ご飯の上に大葉をしいて、先ほど漬けたマグロとアボカドをたっぷりと乗せ、刻み海苔を振りかけたら出来上がり!


こちらが、三富染物店の晩ご飯。

お客さんが喜んでくれる姿がやりがいだと話す三冨さん。これからも伝統の技でお客さんを喜ばせてください。応援しています! ありがとうございました!