フランスの高級ブランド、クリスチャン・ディオールは6日、オンライン開催となったパリ・オートクチュール・コレクションの一環として、新作ドレスをまとった小型マネキンを公開した。写真は数体のマネキンと並ぶクリエイティブ・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリ氏。パリで4日撮影
 - (2020年 ロイター/Charles Platiau)

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[パリ 6日 ロイター] - フランスの高級ブランド、クリスチャン・ディオールは6日、オンライン開催となったパリ・オートクチュール・コレクションの一環として、新作ドレスをまとった小型マネキンを公開した。

 今季のドレスは、写真家リー・ミラーらシュールレアリズムの女性アーティストにインスパイアされ、凝ったエンブロイダリーレースがあしらわれたり、全体が薄紫色の羽毛に覆われたデザインが特徴。

 新作ドレスを着用した37体の小型マネキンは、妖精や人魚が登場する幻想的な映像を通じて公開された。撮影は映画『ゴモラ』のマッテオ・ガローネ監督が手掛けた。

 マネキンは後日、世界中の顧客の元へ届けられる。マネキンを配送する手法は第2次世界大戦中にもコレクションを継続するために使われていた。

 クリエイティブ・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリはロックダウン(都市封鎖)下、ローマの自宅で、製作スタッフとリモートで作業を進めていたという。

 通常なら世界中のファッショニスタが詰めかけるパリ・オートクチュール・コレクションだが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で従来のようなファッションショーが開催できず、各ブランドはオンラインでコレクションを発表している。