シャープ、「巻けるテレビ」向け有機ELパネル発表 NHKと共同開発
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対角30インチ(約76cm)のフレキシブルなフィルム基板上に、RGB(赤・緑・青)の各色に発光(RGB発光方式)する素子を形成した有機ELディスプレイで、この構成によるものとしては世界最大だと主張します。
また、各色に発光する素子を蒸着方式で高精度に形成することで、カラーフィルターを不要とし、高い光利用効率を実現したといいます。さらに、フィルム基板を用いることで、薄さ約0.5mmのパネル表示部を半径約2cmに巻き取り、下部の筐体にすっきりと収納できます。
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IGZOを採用、輝度の均一性や鮮明度も向上
この他にも、有機EL素子を駆動する薄膜トランジスタとしてIGZOを採用しており、NHK独自の信号処理やパネル駆動技術を活用することで、輝度の均一性や動画の鮮明度も向上しているといいます。
シャープは、2018年6月に日本で初めてスマートフォン向けフレキシブル有機ELディスプレイの量産を開始しており、今後も、さらに先進の技術開発を進めるとしています。
巻取り型のテレビはLGがすでに製品を投入しており、こうした製品の開発競争は激しさを増しそうです。
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▲韓国LGがすでに発売中の巻取りテレビ「SIGNATURE」
なお、今回開発した実機を11月13日から15日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催される国際放送機器展「Inter BEE 2019」のNHK/JEITA(電子情報技術産業協会)ブースにて展示します。