ゲームコーナーでガチャガチャを見るたび「やりたい」を連呼する我が子



ゲームコーナーで泣きわめいている子を見かけることがあります。ほかの子がしているのを見て「僕もゲームしたい!」「ガチャガチャしたい!」と言い続け、なかなか泣き止まないとお母さんは困ってしまいますね。「他の人に迷惑でしょ」「泣き止まないならおいて帰るよ」と言い放つとさらに大変!子どもの泣き声が大きくなってしまうなんてことも。でもこんな時こそ我慢を覚えるチャンスです。

泣きわめいたら買ってもらえたという成功体験から次も泣きわめくようになる



「ガチャガチャしたい」と泣きわめいている我が子の対応に困り、泣き止ませるために「今日だけよ」とやらせてあげてしまったという過去はありませんか?子どもは泣いたら希望が叶うという成功体験をすると次も泣けばいいのだと学び、またこんなことが繰り返されます。ここは心を鬼にして泣き落としには応じないという強い意志が必要です。でもやらせてあげること自体はいけないことではありません。ちょっと言葉がけを変えればいいのです。

我慢ができる子にしたければ「いいよ」の後に要望を付け加えよう



子どもに我慢を教えるには思い切って「いいよ」と言ってみましょう。その後にお母さんの要望を付け加えるといいのです。「いいよ、買い物が終わったらね」と最初は小さな要望から始めてみます。そしてお母さんは必ず約束を守りましょう。お母さんが約束を守ることで我慢が成り立ちます。「お母さんは約束を守ってくれる」と子どもが分かれば、もう泣き落としには出ません。そして待てば願いが叶うという経験を重ねることで少しずつ我慢ができるようになります。

小さな我慢から大きな我慢へ挑戦しよう。我慢は心のコントロールにも繋がる



小さな我慢ができるようになってきたならば「買い物が終わってからね」「明日にね」「次の日曜日ね」と少しずつ時間を延ばし大きな要望にしていきましょう。このようにすると我慢できる時間が長くなっていきます。我慢とは自分の心をコントロールする力と関係しています。我慢強い子に育てておくとお友だちとのけんかや自分の思いが通らなかった時に、癇癪を起こすのではなく自分で自分の心を制御できるようになるのです。

今日の1日1成長



「ガチャガチャしたい」に「ダメ」と言わず「いいよ」の後に要望を言おう子どもの我慢力も1成長、お母さんの対応力も1成長。杉岡由香(文)田中京子(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/