ソロモン諸島のマネレ外相(左)と握手を交わす蔡英文総統

写真拡大 (全2枚)

(台北 9日 中央社)蔡英文総統は9日午前、ソロモン諸島のマネレ外相と台北市内の総統府で会談した。新政権下で中華民国(台湾)との外交関係見直しが伝えられているソロモン諸島。蔡総統は双方の関係深化に期待を示し、「台湾は国際社会において責任感があり、進んで貢献するパートナーだ」と強調した。

南太平洋のソロモン諸島は1983年に台湾と国交を樹立。今年4月に発足したソガバレ政権下で台湾との関係見直しが検討されていると伝えられ注目を集めているが、今回のマネレ氏の訪台は両国の関係の安定性の指標となるとの見方もある。マネレ氏は、ソロモン諸島の閣僚や国会議員が先月下旬、連名で発表した台湾との国交維持を支持する共同声明に署名している。

蔡総統は席上、両国が国交を樹立してから36年間、ソロモン諸島は台湾の国際社会における非常に強固な関係を持った友人であり続けたと述べた。その上で、台湾で先月開催されたアジア・太平洋国会議員連合(APPU)の年次総会にソロモン諸島の国会議長が出席したことや、台湾の呉ショウ燮外交部長(外相)がソガバレ首相同席の下、ビザ(査証)免除の協定にマネレ氏と共に署名したことにも言及。台湾とソロモン諸島は自由や民主主義、人権、気候変動対策などにおいて価値観を共有しており、互いに支え合うパートナーだと語った。(ショウ=金へんにりっとう)

マネレ氏は12日まで滞在する。

(葉素萍/編集:楊千慧)