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 「お酢」と「はちみつ」は元気を作る組み合わせ!混ぜて飲むだけ、スピーディーな“疲労回復”に有効

 以前にもお伝えしたが、お酢には「疲労回復」「食欲増進」「殺菌・抗菌」「高血圧の改善」「カルシウムを吸収しやすくする」「糖尿病の予防・改善」「中性脂肪を減らす」など、多くの健康効果がある。お酢を研究して40年、「お酢博士」としてテレビや雑誌、ラジオなどに登場する東京農業大学名誉教授の小泉幸道先生は、「お酢は毎日大さじ1杯(15)摂るだけで、優れた健康効果が得られる」と提唱している。

 お酢は、料理にかけたり、炭酸や水で割って飲んでもよく、穀物酢・黒酢・リンゴ酢など種類も問わない(粘膜を傷つける可能性があるので必ず割って飲む)。しかし、「お酢の健康効果は摂取している間は有効ですが、やめると元に戻ってしまうので、毎日無理なく摂り続けることができる工夫が必要です」(小泉先生)という。そして暑さが続き、体力の消耗が激しいこの時期には、はちみつを加えた「お酢×はちみつドリンク」が飲みやく、続けやすく、なおかつ体が元気になるということで勧めてくれた。

「お酢には疲労回復の効果がありますが、酸味をやわらげてくれる“はちみつと一緒に摂る”ことで“より強力に、効率的に疲れが回復する”ことが分かっています。“スピーディーな疲労回復が見込める”というわけです。また、はちみつは、砂糖よりも少ない量で甘みを感じることができ、カロリーも低い(100g当たり=はちみつ294kcal、砂糖384kcal)ので、『糖分は摂りすぎたくない』『お酢の酸っぱい感じが苦手』という方にもお勧めです」

はちみつの高い健康効果

 お酢には様々な健康効果があるが、はちみつも体にいい食べ物である。例えば、はちみつにはビタミン(ビタミンC、葉酸、ビタミンB群などを含む)、ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、銅などを含む)、有機酸(アミノ酸、クエン酸、グルコン酸などを含む)などの成分が含まれている。さらに、エネルギー補給や疲労回復、便秘解消、腸内環境の改善、美肌作りや肌の保湿、雑菌の退治や炎症を抑えるといった作用もある。「お酢×はちみつドリンク」は、互いの健康効果をWで摂取できる、まさに一石二鳥の飲み物なのである。

 作り方はシンプルで、お酢を入れたグラスに牛乳やトマトジュースといった飲み物を注ぎ、はちみつを加えてよくかき混ぜるだけ。これなら、出かける前に1杯と、毎朝の習慣にもできそうだ。ただし、食物アレルギーのある方は、はちみつの成分の確認が必須である。

ドリンクの様々な効能

 「お酢×はちみつドリンク」の組み合わせは様々だが、疲労回復にプラスし、気になる健康効果が効率よく得られる小泉先生推奨のドリンクを6種類紹介する。より飲みやすいよう概ねリンゴ酢を使用した、夏場にうれしいコールドドリンクである。

(1)「酢ミルク」は、お酢の力でカルシウムが吸収されやすくなるほか、お酢の影響でたんぱく質が変化し、ヨーグルトのような味わいになるため、牛乳が苦手な方でも飲みやすい。

(2)「酢オレンジジュース」は、体の老化を防ぎ、免疫力を高めてくれるビタミンCが豊富なオレンジと、ビタミンCを守るお酢の働きにより、ビタミンCを効果的に摂取できる。

(3)「酢リンゴジュース」は、リンゴもお酢もクエン酸が豊富で疲労回復に働き、はちみつが即エネルギーとなるため、体を素早く元気にしてくれる。また、余分な塩分を体外に排出するカリウム、抗酸化作用の高いポリフェノールや、整腸作用のあるペクチンも多く含まれるので、毎朝飲むとより効果的。

(4)「酢トマトジュース」は、トマトの豊富なリコピンが抗酸化作用を発揮し、体の老化を予防。相乗効果で、高血圧予防や肌の衰えの予防にも有効だ。