昨年4月に済州島を訪問したときの文大統領(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が夏休みを返上した代わりに南部の済州島を訪問していたことが29日、分かった。

 日本の経済報復などによる韓日間の対立悪化、北朝鮮の短距離弾道ミサイル発射など懸案が山積する中、文大統領が済州島でどのような構想を練ったのかに関心が集まっている。

 青瓦台(大統領府)によると、文大統領は26日午後に済州島を訪れ28日にソウルに戻った。昨年10月以来、9カ月ぶりの訪問だった。非公開で知人と会ったこと以外に予定を入れず、最近の国内外の懸案事項に関する解決策の模索に集中したようだ。

 文大統領は当初、29日から来月2日まで夏休みを取る予定だったが、国内外の情勢を考慮し、取りやめた。

 29日は毎週月曜の首席秘書官・補佐官会議を開催せず、執務室で報告を受けながら政局安定に向けた構想に集中する予定だ。来月初めに日本が安全保障上の友好国として輸出上の手続きを簡素化する「ホワイト国」から韓国を除外する閣議決定を行う可能性があるため、これについて参謀らと意見を交換するとみられる。

 また、今週は多くの日程をこなす代わりに、日本による経済報復への対策や朝鮮半島平和定着構想などを見直すとみられる。