演説する李首相=11日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の李洛淵(イ・ナクヨン)首相は11日、日本による植民地時代に中国に創設された大韓民国臨時政府の樹立100周年を祝う記念式典で、「より良い祖国を作るために再び挑戦しなければならない」とし、「祖国の分断を克服して、平和と繁栄の朝鮮半島を実現しなければならない」と呼びかけた。

 また、「大韓民国は臨時政府の根の上に柱を立て、枝を育て、花を咲かせた」と言明。「臨時政府は新しい国の国号を大韓民国に、国体を民主共和制に決め、国民の平等と自由を約束し、太極旗(国旗)と愛国歌(国歌)を国の象徴として公式に定めた」とし、「今の大韓民国の軸がその時作られた」と述べた。

 李首相は、今後の挑戦課題として▼平和と繁栄の朝鮮半島▼革新国家▼包容国家▼安全国家▼正義国家――を示した。 

 李首相は「われわれは米国、中国、日本、ロシアなど国際社会と協力し、朝鮮半島の平和と共同繁栄を模索している」と説明。また「経済的に再び躍進するために、革新国家を実現しなければならない」とし、「われわれは革新で新たな経済発展の動力を作る革新成長にまい進している」と述べた。

 当初、記念式典には文在寅(ムン・ジェイン)大統領が参加する予定だったが、韓米首脳会談が11日に米ワシントンで開催されるため、李首相が演説した。